2019 Fiscal Year Research-status Report
女性保育士の腰痛・頸肩腕障害および就労状況・心理社会的要因との関連:縦断研究
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19K10631
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
太田 充彦 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80346709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 媛英 藤田医科大学, 医学部, 助教 (20701288)
八谷 寛 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30324437)
内藤 久雄 藤田医科大学, 医学部, 講師 (90547556)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 筋骨格系障害 / 保育士 / 縦断研究 / 心理社会的要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では約500人の女性保育士を2014~2019年にかけて質問紙調査で追跡した前向きコホート研究データを分析し、(1)腰痛・頸肩腕障害の有病率と自然経過の実態、および(2)就労状況・仕事に関連する心理社会的要因と腰痛・頸肩腕障害の発症・遷延との関連を明らかにする。曝露因子の調査は2019年度も実施し、その時、同時に調査する腰痛・頸肩腕障害の状態を最終的なアウトカムとする予定であった。この予定で研究を開始した。 当初2019年度に予定していた事項のうち、対象者の所属する保育園への訪問(質問紙調査回答者への研究に関する情報公開、保育園長・職員らに対する研究の意義・方法・個人情報処理方法等の説明、保育現場の視察-筋骨格系障害予防の観点から見た職場環境の評価)、研究実施協力関係にあるNPO法人が実施する2019年度の質問紙調査および保育士を対象とした体力調査への技術協力(質問紙調査は2019年5~7月にかけて、体力調査は同年9月に実施。データは本研究で使用予定)、同法人と協力して2014~2019年度の調査結果を縦断的に解析するためのデータ統合の技術的準備、関連する倫理申請への対応を行った。なお、2019年度の質問紙調査には約550人が参加し、過去(2014年)からの継続参加者も十分に確保できた。体力調査は約100人が参加した。そのデータは質問紙調査データを利用したコホート分析結果を補足するのに有用であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に行った事項は上記の通りである。これらは概ね同年度当初に立てた予定通りに行われた。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り2020~2021年度には引き続き関連する倫理申請への対応、データ統合・解析、結果の検討、論文作成、学会・誌上発表に向けて研究を進める。 新型コロナウイルス感染症のまん延の影響で保育園への訪問が制限されるが、ウェブ会議、通信デバイスを用いた職場評価等によって研究への遅延を回避する等の方法を検討している。
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Causes of Carryover |
予定されていたノートパソコン等の購入をしなかったため、物品費の出費がなかった。これは2020年度以降に購入の予定である。また、調査員雇用の人件費が予定よりも少なく抑えられた。剰余分は2020年度のデータ統合経費、また、それ以降の発表・論文作成に関する経費(英文校正、学会発表旅費等)として使用する予定である。
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