2021 Fiscal Year Annual Research Report
Heart screening revolution by visualization of heart murmur using electronic stethoscope
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19K10632
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
稲村 昇 近畿大学, 医学部, 准教授 (20533300)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心雑音 / 電子聴診器 / 周波数解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】無害性雑音を電子聴診器で収録し、雑音の特性を解析することで、雑音を可視化することである。【対象】無害性心雑音無害性心雑音 68例 年齢 4.3±2.9歳 対照は無治療の先天性心疾患(HM) 54例 年齢 5.4±4.9歳(心室中隔欠損 26例、肺動脈弁狭窄 14名、大動脈弁狭窄 4名、動脈管開存 3名、心房中隔欠損3名、ファロー四徴 3名、冠動脈ろう1名)【方法】①心雑音の収集;電子聴診器を使用し、心雑音をデジタル録音する。心雑音収集ポイントは胸骨右縁第II肋間と胸骨左縁第II肋間から第IV肋間の計4ポイントとした。②心雑音の解析 最強点:心雑音の強度が最も高かった聴診ポイント 心雑音の強度:Levain 分類(I~VI)で表現 心雑音の解析にはAdobe社製Auditionを使用した。心雑音の聴取できた心音図波形のI音からI音の間を同定し、以下を計測した。 音圧:RMS(Root Mean Square)を計測 周波数:高速フーリエ変換で区間の平均周波数を計測 持続時間:心雑音の最強点での心雑音間の持続時間 雑音の広がり:心雑音が録音できたポイント数 【結果】1. 聴診ポイント; IM 胸骨左縁第III肋間が72%, HM 胸骨左縁第III肋間が63% 2.心雑音の強度;IM LevainI+IIが100%, HM LevainIII+IVが74% 3. 音の広がり;IM 1ポイントが70%、HM 2ポイント以上が100% 4. 音圧;IM -33.4±2.6dB HM -30.1±4.6dB(p<0.001) 周波数; IM 15.0±7.2Hz HM 17.3±11.2Hz(p=0.67) 持続時間; IM 102±122ms HM 233±112ms(p<0.05) 【結語】IMは、胸骨左縁第IIIまたはIV肋間に限局する持続時間の短い、弱い心雑音である。
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Research Products
(1 results)