2020 Fiscal Year Research-status Report
健康診断における主観的健康観の新しい活用~二次健診受診率との関連
Project/Area Number |
19K10650
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
細野 覚代 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 室長 (80402600)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 主観的健康観 / 主観的幸福感 / 精密検査受診率 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の職域における健康診断やがん検診では、要精密検査や要治療の判定がついてもその後に適切な医療へと繋げられていない現状がある。本研究の主目的は20歳以上の健診センターの受検者を対象に前向きに主観的健康観・主観的幸福感と二次検査受診・検査データ改善・行動変容等の健康行動を追跡し、その関連を明らかにする。その結果、長期的な生命予後の改善に繋げたいと考えている。 当初の計画では、愛知県内の健診センターに協力を依頼していた。しかし、研究代表者の所属施設移動と新型コロナ感染症による緊急事態宣言の影響で令和2年度中には協力医療機関が見つけられなかった。 協力医療機関を探しつつ、調査票作成に必要な文献レビューを継続して行った。主観的健康観・幸福感に加えて、関連する追加質問項目についても調べて、他の研究者と議論した。これらの準備を基に、調査票案を作成した。調査票案を印刷し、いつでも協力機関に配付できるように準備した。 一般的に健康診断データはデータ解析に適した様式になっていないので、本研究に類似した研究を実施した経験がある研究者に相談し、データクリーニングやデータ加工方法について学んだ。また、健診業務を妨げないような研究実施についても情報を共有したので、今後の調査に役立てる。 研究進捗が当初の予定より非常に遅れているため、データ加工を委託予定の業者とも事前に打合せを行い、データ収集が始まったら速やかにデータ加工業務を実施できるように準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の施設移動と新型コロナ感染症の影響で協力医療機関がまだ見つかっていないため
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Strategy for Future Research Activity |
新しい研究協力機関となる健診センターを早急に探して、研究を実施する。 適切にデータ加工業務を委託し、円滑にデータ解析ができるようにする
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Causes of Carryover |
文献レビューや研究者、業者との打合せが主であったため、研究費を執行する必要がなかった。
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