2021 Fiscal Year Research-status Report
飲酒が心理社会的アウトカムに及ぼす因果効果を確証する網羅的メンデルランダム化研究
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19K10651
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
西山 毅 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40571518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 貞夫 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20226509)
須藤 洋一 岩手医科大学, いわて東北メディカル・メガバンク機構, 特命講師 (50810561)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メンデルランダム化 / 心理社会的アウトカム / 飲酒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,当初はすでに取得済みのGenome Cohort on Psychosocial Traits (GCOP)研究サンプル約16,000人だけを用いる予定であった.GCOP研究では,すでに約1,000人分のサンプルに対しGenome-wide Association Study (GWAS)ジェノタイピングを施行済みであり,令和3年度にも,新たに約3,500人分のGWASジェノタイピングを施行した.GCOP研究では,すべて妥当性の検証を受けた自記式質問紙を用いて心理社会的アウトカムおよび性別,年齢,婚姻状況,学歴,身体活動,食物摂取などを測定済みであり,健診データも研究に利用可能である.
しかし,分担研究者の協力の下,東北メディカル・メガバンク計画のいわて地域住民コホートの被験者にGCOP研究の質問紙調査を施行することが可能になったため,令和3年度に,同被験者約1万人に対しGCOP研究の質問紙調査を施行し,計5,500人分の質問紙データが得られた.この被験者に対しては,すでにGWASジェノタイピングが施行済みであり,そのジェノタイプデータとこれまで行ってきたGCOP研究データと合わせると,当初予定していたサンプルサイズ5,000人を大きく上回る約10,000人のデータが得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東北メディカル・メガバンク計画による研究被験者約1万人に対し,GCOP研究の質問紙を用いて郵送調査を行った.予定より,この郵送調査による質問紙の回収に時間を要し,質問紙回収を完了したのが昨年度末であった.この調査により,東北メディカル・メガバンク計画による研究被験者から約5500人分の質問紙データが得られた.さらに,GCOP研究サンプルにも新たに約3500人分のGWASジェノタイピングを昨年度に施行し,合わせて約10000人分のGWASジェノタイプおよび質問紙データが得られた.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度末までにGCOP研究の質問紙およびGWASジェノタイプデータが得られたため,今年度はメンデルランダム化解析を行い,今年度中に研究を完遂する.
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Causes of Carryover |
研究期間を1年間延長したため次年度使用額が生じた.昨年度までに研究に必要なデータはすべて得られたため,今年度中に研究を完遂し,残る研究費用を使用する.
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