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2020 Fiscal Year Research-status Report

栄養素摂取量および食事嗜好性と遺伝要因: ゲノムワイド関連解析による検討

Research Project

Project/Area Number 19K10660
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

田村 高志  名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (70736248)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords栄養素摂取量 / 食品群摂取量 / 食事嗜好性 / 遺伝要因 / GWAS / 分子疫学
Outline of Annual Research Achievements

疾病を引き起こす環境要因としてヒトの食習慣や栄養素摂取量が果たす役割は大きい。これらを規定する遺伝要因の同定は欧米で行われた網羅的遺伝子解析による報告が数編あるのみで明らかではない。研究代表者はゲノムワイド関連解析(GWAS: genome wide association study)の手法を用いて栄養素摂取量や食品群摂取量、食事嗜好性を規定する遺伝要因を日本人一般集団において同定することを目的として本研究を開始した。研究対象者は日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study: Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study)の参加者約 14,500 名とした。

本年度は対象者の食物摂取頻度調査票(FFQ: food frequency questionnaire)の回答より推定した栄養素摂取量にもとづいて、PLINK(GWAS用解析ソフトウェア)を用いた GWAS 解析として、対象者の脂質摂取量(エネルギー比)に着目し、脂質摂取量の上位 20% をアウトカムとしたロジスティック回帰分析および脂質摂取量を連続量とした QTL 解析を実施した。アウトカムに影響を与える可能性がある他の要因(共変量: 年齢、飲酒、エネルギー摂取量、BMI)を分析モデルで調整した。

ロジスティック回帰分析モデルでは、suggestive level ではあるものの、女性の脂質摂取量に関する 9 個の SNPs を同定した。男性では同様の解析で有意な結果が得られなかった。一方、 QTL 解析では男女ともに suggestive level の SNPs を数多く同定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度中におもなデータクリーニングおよび分析用データセットの整備が完了し、また遺伝情報に関する GWAS 解析用データセットも構築できたことから、栄養素摂取量に関する遺伝要因について網羅的な分析が可能となったため。

Strategy for Future Research Activity

分析結果の一つとして得られた Q-Q プロット(quantile-quantile plot)から、栄養素摂取量に関するロジスティック回帰分析モデルが不安定になることが示唆されたため、今後は栄養素摂取量を連続量とした QTL 解析を中心に実施する予定である。また野菜・果物摂取量やビタミンなどの micronutrients に着目した分析も予定している。

Causes of Carryover

(理由)物品購入費およびバイオマーカー測定費が抑えられたため。
(使用計画)次年度の物品購入費用等に充当する。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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