2020 Fiscal Year Research-status Report
Long-term healthy lifestyls and risk of pre-diabetes and type 2 diabetes: a working population-based cohort study
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19K10671
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
桑原 恵介 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (70635226)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 生活習慣 / パターン分析 / 経時データ / 糖尿病 / 予防 / 勤労者 |
Outline of Annual Research Achievements |
勤労者における健康関連の生活習慣の推移に関して、実態や生活習慣病への影響はよくわかっていない。そこで、職域多施設研究(J-ECOHスタディ)に参画する大企業1社の従業員約2万7000名の約10年分の定期健康診断データを用いて、3年間の生活習慣パターンとその後の糖尿病発症について分析を行った。生活習慣の推移に関して5パターンが抽出されたが、3年間で生活習慣はあまり変わらないパターンが多かった。健康的な生活習慣パターンであるほど、糖尿病発症の多変量調整ハザード比は低下する傾向にあった。属性別に解析を行っても、結果は大きく変わらなかった。分析結果はオーストラリアで開催される国際疫学会で発表予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年度に延期となった。また、生活習慣スコアに確立された定義がないことから、実践の難易度別に定義を変えて追加の解析を行ったが、分析結果の傾向は大きく変わらなかった。以上のことから、コロナ下において人々の生活習慣は大きく影響を受けているが、健康的な生活習慣を維持・促進する個人の取組が糖尿病予防において重要であり、企業等の組織・団体は個人の努力を後押しする役割が期待される。新型コロナウイルス感染症蔓延の社会的影響を鑑みて、副次的目的である生活習慣の変化の関連要因の探索に関して、新たにオンライン調査研究に参画することとし、日本全国規模で約30000名のデータ収集が行われ、分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
正常血糖から前糖尿病への移行リスクに関して、分析が完了していない。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病発症をアウトカムとした分析について原著論文として投稿する。 前糖尿病発症をアウトカムとした分析を行い、まとめる。 生活習慣の変化に関連する記述疫学的な分析を行い、結果をまとめる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延に伴い、研究成果発表に遅れが生じているため、次年度使用額が生じている。最終年度に使用予定である。
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