2023 Fiscal Year Annual Research Report
アミロイドβのクリアランス指標に関する地域疫学研究-横断・縦断的検討-
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19K10676
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
東山 綾 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20533003)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知機能関連蛋白 / 循環器疾患危険因子 / 認知機能 / 大脳皮質 / PiB / トリグリセリド / 虚血性循環器疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
大阪府吹田市の一般住民を対象に実施されている吹田コホート研究の対象者のうち、INTERAB研究として、2016~2020年度に75歳~89歳になった男女で①MoCA-J(21点以上の場合は②へ)、②神経心理検査(2つ未満で得点が先行研究結果の-1SD以上の場合は③へ)、③頭部MRI検査とPiB PET/CTを受けた者を対象に、血漿中の9種の蛋白質の蛋白量を測定した。蛋白量測定の対象は①を受けた者のうち測定に必要な血漿量が確保できた183名であった。9種の蛋白質はトランスサイレチン、アルブミン、アポリポ蛋白質A1、アポリポ蛋白質C1、補体C3、アルファ1Bグリコプロテイン、へモペキシン、アルファ2アンチプラスミン、アルファ2マクログロブリンである。これら9種類の蛋白量と、1)①~③を受けた時の吹田研究追跡健診での測定値や生活習慣、血中のイソフラボンやn-3系脂肪酸の濃度、MoCA-Jや画像検査の結果、2)吹田研究ベースライン時の健診結果(測定値や生活習慣)との関連を横断的、縦断的に検討した。 本研究期間において、認知機能低下の予防には血圧管理が重要であることが2019年のWHOのガイドライン等でも明記されるようになり、血圧上昇の予防がわが国においてより一層重要となった。高血圧予防の食事療法として減塩とともに重要なカリウム摂取を将来は広く一般住民に広げる布石として、職域でパイロット研究的に野菜・果物とならぶカリウム摂取源として着目され始めた牛乳・ヨーグルトのカリウム摂取源としての意義を普及させる方法についても検討を開始した。 また研究期間全体の成果の一つとして、INTERAB研究対象者を含む吹田研究対象者において、ベースライン調査における血清トリグリセリド(TG)値やTG値を使用した指標(TG/HDL-C比、cardio metabolic index)の虚血性循環器疾患発症リスク予測能について、前向きコホート研究を行い、J Atheroscler Thrombosis 2021;28: 1275-1288に原著論文として発表した。
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Research Products
(2 results)