2019 Fiscal Year Research-status Report
Investigating the analgesia caused by tactile stimulus - Challenge to the gate control theory by nursing model
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19K10708
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
深井 喜代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70104809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 美穂 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (10259591)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 痛み / 触圧刺激 / ゲートコントロール説 / 月経痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、本研究を以下のように実施した。 1.研究組織の再結成と研究実施計画まで:科研費助成採択の通知を受け、8月までに、2019年度の研究計画の一部変更(始動遅延のため)と、岡山大学での研究(本研究課題はその継続研究で、最終の郵送によるデータ収集は4月に及んだ)を、2020年2月28-29日の国際学会(大阪)で発表すべく、その内容を検討した(深井、大倉、石川、Mengyun)。なお、2019年4月に東京慈恵会医科大学医学部看護学科に着任したため、2019年度に実施する本研究計画の一部に研究協力者として参加するメンバー(遠山寛子講師、鈴木佳代助教、川井真准教授)を得た。 2.成果発表(前任校からの継続研究):A belly band with tiny beads reduces menstrual pain: A preliminary studyをThe 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Scienceで発表した(Feb 28-29, 2020, Osaka, Japan)(Oralを予定、但し抄録開催となる)。 3.研究倫理申請から承認まで:所属大学で2019年度の研究計画の倫理審査を受け承認となったが(10月16日申請、1月14日承認、受付番号 31-302(9879))、新興感染症の流行によりデータ収集活動を見送った。データ収集は、我が国における本感染症の流行に関して、行政の指示・要請に従って、2020年11月~2021年3月にかけて実施する予定である(下腹部を覆うようにテープを貼付する介入であるため、晩秋から春季が望ましいことによる)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度は研究代表者の事情(3月に事故による受傷で全治4か月)で、実質的な研究活動が遅延したこと、新たな所属機関(東京慈恵会医科大学)での倫理審査に4か月を要したこと、さらに、倫理審査承認後のデータ収集開始時期に新型コロナウイルスの流行が始まり、介入方法として対象との接触を必要とするデータ収集自体が行えない状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.2020年度は、2019年度の遅れを取り戻すべく、計画を一部変更(withコロナ、afterコロナに沿う形で、サンプルサイズにこだわらない方針へ)する。 2.今年度後半に2019年度に承認された研究課題のデータ収集を完了させる。 3.2019年度に国際学会で発表したパイロットスタディを短報もしくは事例研究として学術誌に投稿する。 4.介入に用いるビーズテープの皮膚接触圧を、in situでのデータ収集とは別の実験系で検討する。すなわち、研究者自身が相互に被験者となり、前腕にテープ(ビーズ有無しの2種類)を貼付した際の静的・動的皮膚接触圧を測定するとともに、対象の反応を多次元的に多次元的に評価する。2020年度は信頼性と妥当性のある接触圧計を購入或いはレンタルする。予備段階の実験であるが、倫理申請し、成果発表も視野に入れる。 5.3の結果を踏まえ、小数例での観察研究を計画する。すなわち、慢性痛のある対象で、ビーズテープを貼付する前後で、鎮痛の有無を含め、対象にどのような現象が起こっているかを多次元的に測定・評価する、本助成研究の中心課題である。研究計画書を完成させ、所属機関に倫理申請を行う。承認が得られれば、年度内にデータ収集を開始したい。
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Causes of Carryover |
1.次年度使用額が生じた理由 研究代表者の事情で、本格的研究活動の開始が遅延し計画を縮小したこと(接触圧測定機器の購入を見送った)、新興感染症の流行でデータ収集が不可能となり、協力者謝金が生じなかったこと、が主な理由である。 2.使用計画 2020年度においては、2019年度のデータ収集を実施し、接触圧測定機器も購入することで、順調に計画が進めば、予算は消化できる見込みである。
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Research Products
(1 results)