2022 Fiscal Year Research-status Report
Investigating the analgesia caused by tactile stimulus - Challenge to the gate control theory by nursing model
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19K10708
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
深井 喜代子 東京慈恵会医科大学, 大学院医学研究科看護学専攻, 非常勤講師 (70104809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 美穂 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (10259591)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 内臓痛 / 月経痛 / 微小な触圧刺激 / 介入研究 / 痛み評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.2022年3月までに研究課題に関するデータ収集を終了し、検討を要する心理指標(POMS短縮版)以外のデータを分析した結果を2022年12月に岐阜・長良川で開催された第44回日本疼痛学会で口頭発表した。2.にその概要を示す。 2.本研究はMelzackとWallのゲートコントロール説(1965;1968)(太い触覚神経の刺激によって細い痛覚神経が抑制されるメカニズムが存在する)を背景理論とし、in situ(ヒトを対象とする実験研究デザイン)で、その現象が内臓痛に対して見られるか否かを実証することである。本研究では,準無作為化試験によって,直径1.5mmの極小ビーズを敷き詰めた粘着テープ(以下,BT)が内臓痛である月経痛に及ぼす効果を組織的に検討した。月経困難症のない健常女性を6名ずつ4群に分け,1卵胞期と2月経期(うち1月経期がテープ装着月)にデータ収集を行った.4群のうち2群にはBTを,他の2群には平テープ(テープのみ)を用いた。テープ装着月と無装着月が逆になるようにBT,平テープ各群をさらに2群に分けた。対象者はテープ装着月に月経初日から4日間,自分自身でBTあるいは平テープ(7.5×13cm)2枚を臍下に左右に貼付し,入浴毎に毎日新しいものと交換した。月経痛の評価にはVAS,SF-MPQ,その他の痛み評価ツールとPAIN VISIONを用いた。データ収集は月経1日目から2日目に研究室で行い,さらに初日から4日間,自宅で月経日誌にVASも記録してもらった。その結果、BT貼付によって月経痛が有意に軽減することがVASと種々の評価ツールで確認された。平テープにも類似の効果を認めたが,BTには心地よさや保温効果という質的なメリットが認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
心理指標であるPOMS短縮版は、対象者の生活環境との関係を精査しながら分析する必要があり、2022年度中に分析が間に合わなかった。この分析が終えた段階で結果を考察する必要があるため、論文作成と投稿を2023年度に持ち越した。
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Strategy for Future Research Activity |
すべてのデータの分析を終えた段階で論文を作成し、国際誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
一部のデータの分析が間に合わなかったため、2022年度に予定していた論文投稿ができなかったため、次年度使用額が生じた。残余額は英文校正料と必要時投稿料、情報収集のための学術集会参加費及び旅費、その他消耗品費等で消化する計画である。
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Research Products
(1 results)