2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating the analgesia caused by tactile stimulus - Challenge to the gate control theory by nursing model
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19K10708
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
深井 喜代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70104809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 美穂 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (10259591)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 月経痛 / 内臓痛 / 触圧刺激 / 極小ビーズ付テープ / 準ランダム化比較試験 / ゲートコントロール説 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、令和4年3月でデータ収集を終了し研究成果を誌上発表すべく論文作成に着手した。なお、介入の効果を効果量で示すように改めるべく分析し直した。以下は研究成期間を通して得た結果の概要である。 代替療法としての皮膚刺激は月経痛を軽減することが知られている。皮膚への継続的な触覚刺激が月経痛に及ぼす影響を調査するために、準ランダム化試験を実施した。中等度の月経痛のある若い健康な女性を無作為に2つのグループに割り付け、1回の卵胞期と2回の月経期間(介入あり、なし)で痛みを評価した。 A群(n=12)では極小ビーズを貼り付けた粘着テープ(BT)を、B群(n=12)では粘着テープ(non-BT)のみを、それぞれ月経初日から4日間下腹部に貼り付けた。月経痛の主観的評価はVisual Analogue Scale (VAS) と3つの評価ツール (SF-MPQ、フェイススケール、および痛みの行動評価尺度) を使用して研究室で実施した。またその際、生理学的装置(Pain Vision(R))を用いた定量的な痛みの評価も実施した。さらに、参加者は自宅で月経初日から4日間、VASによる痛みスコアを月経痛日記に記録した。A群では痛み評価ツールとPain Vision(R)、月経痛日誌のVASスコアにおいて、BTに月経痛を軽減する中程度の効果量(r = 0.30-0.60) が確認された。さらに、BTを使用した参加者は快適性と保温効果も体験していた。本研究により、持続的に弱い触感刺激を与えると推定されるBTは、生理痛の軽減に中等度の効果があることが実証された。BT貼付による鎮痛は体動に伴う皮膚の移動で生じるずれ応力が触圧刺激として感知される結果であろうと推測されるが,現時点でこの現象を説明できるのはゲートコントロール説である。BTは今後,月経痛の簡便な代替療法となる可能性がある。
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