2019 Fiscal Year Research-status Report
離島で働く看護師の未病およびストレスコーピングに関する研究
Project/Area Number |
19K10709
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
遠藤 由美子 琉球大学, 医学部, 准教授 (90282201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
玉城 陽子 琉球大学, 医学部, 助教 (70347144)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 離島 / 看護職 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
へき地勤務の看護職はマンパワー不足による多重役割や厳しい勤務体制にあり,それらに関連したストレスや負担感が指摘されている.しかし,離島地域の看護師に特化した健康状態,ストレスコーピング,関連要因は明らかではない. 今年度は,離島地域看護職の健康に関する研究の動向について文献検討を行った. 日本国内で発表された離島地域看護職の健康に関する研究を抽出するため,医学中央雑誌Web版version5を用い,「離島」,「看護職」,「健康」を組み合わせて検索を行った. その結果,75件の原著論文が抽出された.原著論文は2002年以降に報告され,離島地域の看護職自身の健康や労働環境実態に焦点をあてた報告は4件であった.3件が質的記述的研究,1件が仮説検証型研究であった.仮説検証型研究において,バーンアウトの有意な関連要因として,「職務満足」「超過勤務」「気分転換」「上司への相談」が指摘されていた. その他71件は,地域住民の健康を維持増進するための看護実践や他職種との連携システム,卒後教育システムに焦点をあてていた. 離島地域看護職者自身の健康実態とその関連要因に焦点をあてた報告は少なく,実態把握調査の必要性が示唆された.離島地域はそれぞれに地域特性を有することから,今後の関連要因検討として,質的,量的アプローチを含めた手法による調査を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査予定地域の医療事情により,調査実施に向けた調整を見合わせている.
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Strategy for Future Research Activity |
対象地域の調査調整が可能になり次第,調査に向けた準備を進める.
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Causes of Carryover |
調査のための旅費,分析のための人件費・謝金を計上していたが,調査実施に至らなかった.
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Perception of research difficulties affects staff nurses’ motivation towards research participation: the impact of understanding research value and collegial support2019
Author(s)
Endoh, Y.,Toyosato, T., Yokota, T., Takahara, M., Maeshiro, C., Tamashiro, Y., Henna, Y., Kuniyoshi, M., Koja, Y.
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Journal Title
Ryukyu Medical Journal
Volume: 38 (1)
Pages: 13-23
Peer Reviewed / Open Access