2020 Fiscal Year Research-status Report
離島で働く看護師の未病およびストレスコーピングに関する研究
Project/Area Number |
19K10709
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
遠藤 由美子 琉球大学, 医学部, 准教授 (90282201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
玉城 陽子 琉球大学, 医学部, 助教 (70347144)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | へき地 / へき地以外の地域 / 看護職 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
へき地勤務の看護職はマンパワー不足による多重役割や厳しい勤務体制にあり,それらに関連したストレスや負担感が指摘されている.しかし,離島を含むへき地に勤務する看護職に特化した健康状態,ストレスコーピング,関連要因は明らかではない. 今年度は,新型コロナ感染症拡大下におけるへき地およびへき地以外(対照群)に勤務する看護職の勤務状況,自覚症状およびストレス認知の状況を把握するため,インターネット調査を行った. 2021年3月25日~29日の期間に,インターネット会社の看護職登録モニターに対し,インターネット調査を行った. 回答者329人のうち,関東地方の勤務者が24.6%と最も多く,看護師が95.4%,スタッフが85.4%と大半を占めた.夜勤専従を含む交代制勤務者は44.4%で,勤務場所は病院または診療所が75.1%であった.回答者の94.2%がへき地以外の勤務者であった. 最近1か月の業務内容で70%以上が実施していたのは,健康状態の観察,処置の介助・実施,採血であった.最近1ヵ月間の健康状態について,74.2%が「非常に健康である」または「健康である」と回答し,自覚症状があるものは43.8%であった.72.9%が仕事上のストレスを自覚しており,48.9%が仕事上のストレスが健康に影響していると認識していた. 研究者の仮説に反し,自覚的健康が良いものが約75%が占めた.理由の一つとして,対象者の勤務時間が40時間/週(中央値),超過勤務が2時間/週(中央値)と,法定労働時間内で超過勤務が短かったことが関連していると考えられる.今後は自覚症状,ストレス内容について質的分析を行い,勤務場所や勤務状況との関連について分析を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の状況により,当初の研究計画の変更が必要となったため.
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的を鑑みながら,適宜研究計画(調査方法)の変更を行い,分析可能なデータ数の確保を目指す.
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Causes of Carryover |
現地調査および学会発表のための旅費を計上していたが,現地調査の中止およびwebによる学会発表に変更となったため,使用額変更が生じた. 今年度から翌年度前半にかけ,調査方法を変更して調査を実施する.加えて,これらの結果を迅速に公表すべく,学会発表および論文公表を行う.
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Research Products
(2 results)