2023 Fiscal Year Research-status Report
専門職連携教育(IPE)評価尺度の因子構造および信頼性・妥当性の検討
Project/Area Number |
19K10713
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
吉村 基宜 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00781288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20310625)
鈴木 康美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70781285)
田口 孝行 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20305428)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 専門職連携教育 / 保健医療福祉 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、研究者らが作成した専門職連携教育Inter Professional Education(以下、IPE)評価尺度(吉村,2018)の構成概念を再考し、信頼性・妥当性を検討することを目的としている。IPEは、1960年代の英国での取り組みが発祥で、その重要性は広く認識されてきている。日本でも厚生労働省が地域包括ケアシステムを構築する観点から、医療及び介護の連携の核となる人材の育成を図りつつ、多職種が連携して取り組む環境づくりを進めていくことが重要であると説明している。IPEの課題としては、カリキュラム全体を評価する指標が明確になっていない点が指摘されており、IPEの教育効果としては学生の主観評価からの考察に留まっていることが多い。また、既存のIPE尺度においても、尺度間における因子構造のばらつきや、尺度の精錬を重ねる必要性があることが課題として挙げられており、今後も様々な視点からの検証が必要となる。研究者らが過去に行った研究では、5因子構造24項目のIPE評価尺度原案を作成、アンケート調査を実施し、探索的因子分析を行ったところ、3因子構造11項目の尺度として抽出された。 前回の尺度開発の研究で見いだされた課題として、専門職連携実践Inter Professional Work(以下、IPW)に対する態度面を問う項目において、全て天井効果が認められたため、本研究ではあらためて因子構造や各項目の表現の見直しをし、信頼性・妥当性の検討を行っていく。研究分ともにIPE評価尺度を再考した後、IPEに深く従事する他組織の教員からスーパバイズを受けて、5因子構造22項目の改訂版IPE評価尺度を作成した。2024年度は、作成した改訂版IPE評価尺度を用いて、保健医療福祉系大学の1年次生から4年次生まで対象者を拡大し、調査を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
IPE・IPWの先行研究が蓄積されてきているため、最新の研究動向も参考にしながら、本研究の見直しを行ったため、改訂版IPE評価尺度の作成に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
調査時期として対象者がIPE科目を受講した直後を予定しているため、年度をあらためて2024年度に調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今後の使用計画として、調査費用(印刷費、郵送費、謝礼、等)や分析費用(データ入力代行における人件費)、学会発表に関わる費用(旅費、学会費、英語翻訳、等)、資料管理用のファイルやペン、テープ等の文房具を予定している。
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