2022 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中後うつ患者を看護するための看護師の卓越した技術の探求
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19K10728
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
森本 朱実 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00780701)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳卒中看護 / 脳卒中後うつ / 卓越した看護技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脳卒中後うつ病を発症した患者を脳卒中看護に卓越した看護師がどのように観察し類似疾患と判別しているか、その看護技術を明らかにすることである。それらの結果をもとに広く一般病棟で看護を実践する看護師の脳卒中後うつ病看護の実態を評価する。これらにより脳卒中後うつ病患者がどのようなところで見逃されたり、類似疾患と誤認されやすいのかを検討する。 本年度の計画は、脳卒中臨床現場で卓越した技術を有する看護師を対象に脳卒中後うつ病患者をどのように観察し、類似疾患と判別しているか、早期治療につながる卓越した看護技術についてデルファイ法で明らかにする。その結果を一般病棟で脳卒中看護を実践する看護師に調査票で調査し、脳卒中後うつ病看護の実態を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大による医療逼迫が続き、研究対象者が臨床で勤務する卓越した看護技術を有する看護師であるため、本務外である研究に関する協力を得ることが難しい状況が続いていた。COVID-19への医療供給が安定し、協力が得られる時期を待機して、調査を再開したところ、第7波により再度待機状態となった。その後調査を再開したが、第8波後も臨床現場の厳しい状況は続いており、協力がなかなか得られず、計画は予定を大きく遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力を更に依頼し、調査を進めていく。その回答を分析し、卓越した看護技術について明らかにしていく。また、その結果をもとに一般病院で看護を実践する看護師の脳卒中後うつ病患者の看護の実態を調査する。これらにより脳卒中後うつ病がどのようなところで見逃されたり、類似疾患と誤認されやすいか検討していく。最終結果を学会発表、および論文投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19による医療逼迫により調査がすすめられなかったため、繰り越し金が生じた。 今年度は脳卒中後うつ病患者の看護を専門とする看護師への調査に係る人件費・謝金などへの使用とその結果から一般病院の看護師を対象にした調査費用、これらの結果を論文投稿・学会発表するための費用として使用する計画である。
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