2020 Fiscal Year Research-status Report
問題解決のための行動変容を促すリラクセーション法の効果
Project/Area Number |
19K10733
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
柳 奈津子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (00292615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小板橋 喜久代 群馬大学, その他部局等, 名誉教授 (80100600)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リラクセーション法 / 呼吸法 / 筋弛緩法 / セルフケア / 指導 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題においては、呼吸法や筋弛緩法などの自分自身で行うリラクセーション法を継続的に実施することにより、対象者自身が抱える問題を解決する方向に導いていくことができるか検証することを目的とする。つまり、リラクセーション法の短期的な効果だけではなく、長期的な効果に着目する。これまでに実施する習慣がなかったことを長期間継続していくには、取り組むための意欲が必要である。その意欲を持ち続けられるように関わっていくことが看護者の役割の一つである。 看護者による支援の方法や内容について先行研究の分析を行ったところ、パンフレットを用いた知識の提供、自宅での練習を記録する記録用紙の活用、自宅での練習を推進する音声データの活用などがなされていた。また、一定期間ごとに、一緒に実施する機会を設定したり、電話によるフォローアップなど、継続的な実施の支援となる介入が行われていた。多くの研究で呼吸法と筋弛緩法が併用されていた。 これらのことを参考にして、対象者が継続的に取り組めることを支援する内容も含めた看護職者用の指導ガイドを作成した。一定期間ごとの観察事項、確認事項、関わり方などを挙げた。今後は、リラクセーション法の指導経験者による意見交換により、指導ガイドの検討を行い、活用に向けて準備していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外文献も含めて検討し、指導のポイントについて整理できたと考える。指導経験者による意見交換が不十分な部分については、次年度引き続き行う。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響により、指導案を用いた効果を検証することが困難な可能性が予測される。後ろ向き研究についても検討して対応していくこととする。
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Causes of Carryover |
参加予定であった学術集会が中止またはオンラインとなり、旅費を使用しなかったこと、研究補助者を雇用できなかったことが主な理由である。次年度において、学術集会に参加予定であるが、COVID-19の影響により、旅費が発生しないことが予測される。次年度は、研究補助者を雇用して、目的が達成できるよう進めていく。
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