2020 Fiscal Year Research-status Report
看護師の勤務帯リーダーシップ評価尺度の開発及び勤務帯リーダーシップへの影響要因
Project/Area Number |
19K10737
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
大関 裕子 (北島裕子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (40635760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護師 / 勤務帯リーダー / リーダーシップ / 評価尺度 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度に「看護師の勤務帯リーダーシップ行動評価尺度」の開発および信頼性・妥当性の検証、さらに、開発尺度を使用して、勤務帯リーダーのリーダーシップ行動への影響要因を明らかにするため縦断研究を実施した。2020年度は解析を実施した。 縦断研究の概要は以下であった。研究デザインは前向きコホート研究とした.対象はベースライン調査でチームナーシングを採用している全国の300床以上の市立・独立行政法人立病院に勤務する勤務帯リーダーを担当する看護師とし、有効回答者でコホート集団を設定した.調査内容は看護師の勤務帯リーダーシップ評価尺度,パーソナリティ,アサーティブネス,病棟チーム連携,個人要因,職場環境要因とし,コホートを6か月間追跡し,看護師の勤務帯リーダーシップを評価した.分析方法は追跡可能者の特性を記述統計で明らかにし,2変量解析を実施した.時間管理をする看護師は勤務帯リーダーシップが高いという仮説を設定した上で,6か月後の勤務帯リーダーシップの総合得点を目的変数とし,2変量解析で有意確率0.2未満だった変数及び相関係数の絶対値0.2以上の変数を説明変数として重回帰分析(強制投入法)を実施した.ベースライン時の質問紙配布数は2181名,回収数は1966名(回収率90.1%),有効回答は1268名(有効回答率58.1%)であり,追跡可能者は893名,解析対象者は831名であった.性別にリーダーシップ得点に有意差はなかったが施設間で有意差を認めた.有意差を認めた施設を除外した集団および有意差があった施設のみでの解析結果は主要な変数が同様であり,全体の重回帰分析の結果を用いた.看護師の勤務帯リーダーシップへの影響要因は,「病棟チーム連携」「看護系大学卒業」「時間の見積もり」「リーダーシップ関連研修経験」「外向性」「相談相手 上司」であった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度は、当初、開発尺度を使用して縦断研究を行う予定であった。縦断研究は2019年度にすでに終了しており、2020年度は解析を行う段階にあった。重回帰分析を行って、影響要因を明らかにできたことから計画の進捗は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、共分散構造分析を行っていく予定である。また、これまでの調査について学会発表・論文投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
研究進捗に応じて前倒しで執行した。学会発表や論文投稿に使用していく予定である。
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Research Products
(1 results)