2021 Fiscal Year Annual Research Report
看護師の勤務帯リーダーシップ評価尺度の開発及び勤務帯リーダーシップへの影響要因
Project/Area Number |
19K10737
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
大関 裕子 (北島裕子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (40635760)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 看護師 / 勤務帯リーダー / リーダーシップ / 評価尺度 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究開始当初,以下3点を計画した。①「看護師の勤務帯リーダーシップ評価尺度」を開発し,信頼性・妥当性を検証する。②時間管理行動をする看護師はリーダーシップ行動力が高いという 仮説を設定した上で,開発尺度を用いて縦断研究を行い,看護師の勤務帯リーダーシップへの影響要因を明らかにする。③影響要因分析および共分散構造分析から,実証研究に基づいた看護師の勤務帯リーダーシップを促進するプログラム開発を試みる。 2021年度は,共分散構造分析を行う予定としていた。コホート追跡調査での有効回答913名のデータを使用した。仮説モデルを作成し,修正指数と適合度指標を参考にパスを削除しながらモデルを改良した。適合度指標は,GFI,AGFI,RMSEAとした。共分散構造分析を行った結果,5%水準で全て有意である推定値(標準化推定値)が得られた。適合度指標は,GFI=0.929,AGFI=0.900,RMSEA=0.072であり、良好な適合度と判断した。「時間管理」から「勤務帯リーダーシップ行動」への係数が0.21であり,時間管理が勤務帯リーダーのリーダーシップ行動に影響を与えることが確認できた。また,時間管理は,病棟チーム連携を媒介して勤務帯リーダーシップ行動に影響を与えていた。 病棟チーム連携から勤務帯リーダーシップ行動への係数が0.59,情動知能からの係数が0.30 であることから,病棟チーム連携や情動知能の向上が勤務帯リーダーシップ行動の発達につながることが確認できた。 看護師の勤務帯リーダーシップ行動を促進するプログラム開発に向けて、更なる影響要因を明らかにする調査を検討していく。 本研究に関する学会発表を行い,尺度開発論文がアクセプトされた。
|
Research Products
(2 results)