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2019 Fiscal Year Research-status Report

高度看護実践能力と質担保の為のWEB版EBN実践シミュレーション教育システム開発

Research Project

Project/Area Number 19K10739
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

石垣 恭子  兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高見 美樹  兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (10335565)
宇都 由美子  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50223582)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords電子模擬カルテシステム / データの二次利用 / シミュレーション演習
Outline of Annual Research Achievements

電子模擬カルテ教材は、Webアプリケーションを用いて臨床看護師を対象とした継続教育用に開発された電子模擬カルテシステムである。看護師が利用している電子カルテの機能についてのアクセスログデータの研究結果を基に、看護に関する情報閲覧に必要な画面を一部ではあるが装備した。シミュレーション演習では、この電子模擬カルテシステムに搭載した、「転倒転落リスクアセスメント」の標準テンプレートの記録・保存・表示を行い、その後、登録されている全患者のデータをエクスポートし、Excelでのファイルの確認、統計への活用に向けたデータの処理に関する操作を体験させた。研修終了後有効回答数は16名であった。研修前後のVASの結果については、「全く理解できない」0点から「よく理解できる」100点まで点数化した上で対応のあるt検定を行った。その結果、研修受講前の理解度において点数が低かった項目は、「Excelでの相関係数と因果関係」、「Excelでのχ2検定」、「Excelでのt検定」とExcelを用いた分析に関する項目であった。これらの項目は、研修受講後に点数が高くなったものの、他の項目の点数と比較して低く、講義・演習に更なる工夫の必要があると考える。また、電子模擬カルテシステムの画面内容の理解については、「やや理解できた」と「とても理解できた」を合わせると11名、操作のしやすさについては、全員から「操作しやすかった」との回答を得た。電子模擬カルテシステム演習の必要性は、「どちらでもない」の回答数が多かったが、データの二次利用についてのイメージ化に関しては評価が高く、「ややできた」が8名と最も多く、次いで「できた」6名、「とてもできた」2名であった。演習で実データを用いて操作を体験することで、臨床場面での活用がイメージ出来たのではないかと考えた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.安価な電子カルテ教材の開発:Webアプリケーション、Ruby on Railsを用いて、EBN教育用に開発された電子模擬カルテシステムを開発した。(次年度も継続する)
2.シミュレーション演習のコンテンツ作成:「転倒転落リスクアセスメント」の標準テンプレートの記録・保存・表示機能を開発した。
3.研修の実践と評価:シミュレーション演習と統計教育を含めた研修を行い(27人の臨床看護師)評価を行った。
初年度としては、電子模擬カルテシステムを開発して、部分的ではあるが研修を実施しうるシミュレーション演習教材を作成し、まず研修評価を行うことを目的とした。研修も実施でき、データの二次利用についてイメージ化させることができたので、上記の進捗状況区分とした。

Strategy for Future Research Activity

安価な電子カルテ教材の開発とシミュレーション演習のコンテンツ作成:次年度も引き続き開発を行う。特に、登録されている全患者のデータをエクスポートし、Microsoft Excelでのファイルの作成については、システムをブラッシュアップする。コンテンツとしては、口腔内評価等を追加考案する。
EBN教育の実践:データの二次利用については、引き続き電子模擬カルテシステムを使用して演習を行い評価する。統計手法の教育については、教育目的を定め、教材の開発や教育手法を考案し、臨床看護師に対応した短時間での教授方法について実践し考察する。具体的には、研修効果は今後もVASスケールを用いての自己評価とする。教育前後での個人評価は有意に高くなったものの、他の項目の点数と比較して理解度が低かった「Excelでのχ2検定」、「Excelでのt検定」等、統計検定の項目についての教育は、解説や教育時間の配分などを工夫して、研修を試みる。

Causes of Carryover

コロナウィルス感染拡大のために令和2年3月末に計画していた看護研究研修会が中止となり、そこに充当するための旅費が使用不能となった。次年度に旅費として使用する計画である。

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Published: 2021-01-27  

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