2023 Fiscal Year Annual Research Report
高度看護実践能力と質担保の為のWEB版EBN実践シミュレーション教育システム開発
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19K10739
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
石垣 恭子 兵庫県立大学, 看護学部, 名誉教授 (20253619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 美樹 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10335565)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50223582)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | EBN実践シミュレーション教育 / 面接教育 / 同時双方向型教育 / オンデマンド教育 / 統計分析 / オンライン研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍により、2021年度からTV会議システムを用いたオンラインでの研修を企画し、実施することになった。2021年~2022年度に実施したオンラインでの看護師を対象とした看護情報の二次利用に関するEBN研修の理解状況について、2019年度の対面での集合研修とのアンケート調査の結果を比較した。調査対象施設は、病床数約300床を有する急性期医療病院である。研修は、病棟単位で取組む臨床研究の中で、研究計画立案時における研修として設定されたデータ入力や統計計算などの演習を含めたEBN実践研修、看護情報の二次利用に関する研修ではシミュレーション教材を使用し、研修形態に係らずほぼ同様のものを使用した。対象者は、対面での集合研修を受講した2019年度21名、オンラインでの研修を受講した2021年度21名、2022年度18名であった。平均年齢は、全体で34.1歳、職位は全員がスタッフ看護師であった。各項目において「理解していない」から「理解している」までを0~100点と点数化し、研修前後の平均点を計算した。対面での集合研修である2019年度と、オンラインでの研修である2021年度・2022年度における研修前後の理解状況について、研修の形態による研修前後の平均点の差を調べた。その結果、多くの項目において対面での集合研修を受講した場合の点数が高かったものの、「9.Microsoft Excelを用いたt検定」、「10.相関関係と因果関係」、「11.Microsoft Excelを用いたカイ二乗検定」については、オンラインでの研修における点数が高い結果であり、この項目は講義と演習の両方で取り上げたものだった。対面での集合研修では講義、演習時間が長いことも点数が高い要因と考えられた。研修前後の平均点では、研修終了後の平均点が有意に高くなっており、研修の形態に係らず同じような変化を確認できた。
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