2019 Fiscal Year Research-status Report
看護職のセカンドステージへの移行を支援するキャリア発達教育の有効性
Project/Area Number |
19K10758
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
齋藤 洋子 天理医療大学, 医療学部, 講師 (80738592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吾妻 知美 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90295387)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | セカンドステージにある看護師 / 在宅看取り / 実践知 / ケア / コミュニケーション / 信頼関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在我が国では少子高齢社会、人口減少社会への対応として、地域包括ケアの推進や持続可能な社会の実現に向けて改革が推し進められている。政府はその一環として働き方改革の推進により、さらに今後「生涯現役」時代の雇用改革として65歳以上の継続雇用年齢の引き上げや、医療・年金など社会保障制度全般にわたる改革を急速に推し進めている。看護職においても働き方改革に向けた取り組みが急務であり、すでにシフトし始めているにも関わらず、退職後のセカンドステージに至るプロセスや意味、実践知、退職前準備教育のプログラムについて明らかにされた研究は見られない。 また高齢多死社会の到来により在宅療養者や在宅看取りが増加する中、訪問看護師の働きや実践報告はみられるが、セカンドステージにある看護師の在宅看取りの実践知に関する研究は見られない。従って本研究では定年後のセカンドステージにある看護師の在宅看取りの実践について、セカンドステージに至るプロセス、職業人生を生きる意味、実践知とその活用について、ケアとコミュニケーション、信頼関係に焦点を当てて明らかにする。それによりセカンドステージへのキャリアを発達させるための示唆を与える。またセカンドステージでの在宅在宅看取りのキャリア発達支援に必要な教育内容を検討するための資料を得ることができる。それにより、生涯現役に向けた働き方改革を進めていくことにつながる。終末期を在宅で療養し在宅看取りを希望する療養者と家族に安心を届け終末期ケアの充実を図る意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画書の再検討、研究倫理審査、研究協力者の確保に時間を要した。研究協力者の確保にあたって、研究会への参加やそこでの信頼関係の構築、ネットワークへの参加などにより研究協力者者がほぼ確保できたが、非常事態宣言により研究活動ができなくなった。インタビュー実施が遅れているため、今後計画的に実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
所属施設を移動したため7月に倫理審査を移動先施設で受審する。インタビューは8~10月に実施しデータ分析を実施する(10~1月)。2021年度学会発表に向け抄録作成(2021年3月)。質問紙調査票の検討(2021年5月)、質問紙調査(2021年8月)、データー分析(2021年10月~12月)、学会発表に向け抄録作成(2022年2月)。研修会開催が2022年度にずれ込むことが予測される。
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Causes of Carryover |
倫理審査受審の遅れ、研究協力者の募集の遅れにより、インタビュー調査が遅れたため、それに伴う予算を使用できなかった。本年度インタビュー調査、並びにデータ分析を行い使用する
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