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2022 Fiscal Year Research-status Report

看護職のセカンドステージへの移行を支援するキャリア発達教育の有効性

Research Project

Project/Area Number 19K10758
Research InstitutionOsaka Shin-Ai College

Principal Investigator

齋藤 洋子  大阪信愛学院短期大学, 生命環境総合研究所, 研究員 (80738592)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吾妻 知美  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90295387)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords訪問看護師 / セカンドステージへのプロセス / 在宅看取りの実践の語り / ケアとコミュニケーション / キャリア発達の意味
Outline of Annual Research Achievements

質的インタビュー調査により研究協力者の語りの分析方法を検討するために、方法論について深めて学ぶ中で分析方法を変更することにより、研究目的がより明らかになると考えた。
研究の目的をセカンドステにージに至るプロセス、職業人生を生きる意味、実践知を明らかにし、セカンドステージで生きがいを持ち職務を継続できるよう、看護職のための生涯現役に向けたキャリア発達を支援する退職前準備教育のプログラム内容を検討するとしていたが、分析方法について学ぶ中で、個々の協力者の語りや生きざまに焦点をあて現象学的に分析し、訪問看護師がセカンドステージにおいて在宅看取りを継続しているプロセスや意味、ケアとコミュニケーションの実践知に焦点を当て研究することが新たな知見を得るためにより重要と考えるに至った。よって当初の研究テーマが広範なため、研究テーマを変更し、研究目的を絞ることにした。
研究協力してもらう候補者の背景の個別性や経験は多様であり、それらの時間の連続性や、経験の構造、動きに焦点を当て分析することにより、よりリアルに真理が発見されると考えた。語りの分析から支えられた周囲との関係性、文化的な価値や意味などに焦点を当て、新たな知見を明らかにすることが重要であると考えるに至った。プレインタビューの過程でも、語りから個別体験や生きざまに焦点を当てる必要があると考えた。それらが明らかになることにより、キャリア発達のために必要な支援方法を検討するために価値ある研究成果が見いだせると考える。
研究実施計画では、修正版GTAを用いた当初の分析方法から現象学的な質的分析方法に変更することから、分析に時間を要すため、インタビュー調査の研究成果を基にアンケート調査と研修会の実施を行う予定は今後の研究に譲ることとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2022年は体調不良に伴う治療と療養生活のため研究が大幅に遅れた。
その間は分析方法論について深める学習を重ねた。
現象学と哲学的基盤に関する知識を得るため、メルロポンティ「見えるものと見えないもの」、ベルクソン「精神分析の4基本概念」、ベンヤミン「物語作者」の文献学習や、文化人類学の研究方法について学習することにより、新たな質的研究の方法論やフィールドワークについて幅広く吸収することができた。

Strategy for Future Research Activity

現在インタビュー調査とデータ分析を進めているが、現象学的に経験の構造や動きを取り出す作業に多大な時間を要している。6月~11月にかけてインタビューと分析を終了する予定である。
2023年10月ごろを目途に質的現象学的研究会での事例発表を行う。
2023年11月京滋緩和ケア学会で発表
2024年1月~3月に心理社会学系質的研究学会、在宅訪問看護学会での発表
2025年7~12月看護系学会、日本死の臨床研究会で発表後、学会誌に投稿

Causes of Carryover

体調不良による治療と療養のため研究がすすめられなかった。
今後の使用計画については、インタビュー交通費15万円(3万円×4回、5000円×6回)、謝礼金18000円、学会年会費6万円、学会参加費7万円、学会交通費15万円、インタビュー逐語録料金30万円、その他英文翻訳料10万円とする。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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