2021 Fiscal Year Annual Research Report
ICE model approach of "deep learning" of nursing science by blend type learning
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19K10760
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
佐藤 亜紀 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (80435130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永松 有紀 産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (20389472)
白石 祈枝 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (90847576)
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10582588)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ブレンド型学習 / e-ラーニング / オンライン授業 / オンライン実習 / より深い学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績は2点である。2020年の新型コロナウィルスの感染拡大状況下での看護学における「オンライン演習」と、「オンライン実習」の実践について考察し、それぞれの授業構築について検証し報告した。 まず、オンライン演習については、技術の前提としての「思考」の育成に着眼し、行動目標を志向のトレーニングに焦点化して構築した。その評価として、オンライン演習では、実際の技術習得はできないが、受講する学生の視点や視界が固定されるため教員の教材作成の意図が反映されやすく、看護師の行為に全員で注目できるため患者の反応も捉えやすいことという利点があることが明確になった。よって、学習内容によっては、これまで普遍的に実践してきた対面授業による技術演習よりも、オンライン演習のほうが学習効果が高い場合があるということがわかった。その結果を「患者の状態に合わせた看護援助を思考することを目標にしたオンライン演習の実践報告」をテーマに、第3回日本看護シミュレーションラーニング学会学術集会にて発表し、優秀演題賞に選出された。 オンライン実習では前年度オンライン実習を再構築し、コンテンツの見直しと修正を行った。感染状況が月単位で変化する中、患者との接触のある臨地実習とオンライン実習のブレンド型の看護実習、また非接触型の実習とオンラインのブレンド型看護実習の構築についてまとめた。また、その成果は多くの看護教員の実習構築の一助となるように、日本私立看護系大学協会の協会誌で報告した。 本研究の社会的な意義として、コロナ禍における様々な形態での看護学教育について、その方法論を検討する際の一助となる結果を得たことである。
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