2023 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学が示すべき「高校生の自己特性と看護とのマッチングに有効な要素」の明確化
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19K10766
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
大塚 敏子 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (80515768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪見 利香 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40452180)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護大学 / 高校生 / マッチング / 自己特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は前年度に引き続き「看護大学調査」のうち「ポリシー調査」を実施し、看護系大学292課程、短期大学14課程(以下、看護系大学等)の調査を終了した。収集したアドミッションポリシーについて、テキスト分析ソフトウェアを用いてテキスト分析を行った。『係り受け頻度解析』の結果、出現頻度が上位となったのは「関心-持つ」、「身-つける」、「基礎学力-有する」、「看護学-学ぶ」、「社会-貢献」、「意欲-持つ」、「人々-健康」、「意欲-有する」、「健康-生活」、「意志-持つ」、「主体性-持つ」、「考え-表現できる」、「協働-学ぶ」等だった。また、『単語頻度』で最も出現頻度が高かったワード、および『文章分類』で最も話題となっていたワードは「人」だった。『ことばネットワーク』でも最も大きなかたまりの中心となったワードは「人」であり、「人」は「健康」「医療」「倫理観」「地域社会」「コミュニケーション」「思いやり」など多くのワードと関連していた。また「人」以外のかたまりとして「国語・英語・数学」「身・つける」がみられた。『文章分類』で「人」に次いで話題になっていたのは「意欲」、「関心」、「知識」、「自分」だった。これら分析結果から、看護系大学等のアドミッションポリシーにおいては基礎学力に加え、人に深い関心をよせ、看護学や社会貢献、他者との協働等について主体的に学び、考え、実践したり自らを表現しようとする意欲を持つ学生を求めていると考えられた。これらの要素は国の『看護学教育モデル・コア・カリキュラムで』示された「看護系人材として求められる基本的な資質・能力」や先行研究で報告されている看護職に必要な資質と共通していた。
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