2021 Fiscal Year Research-status Report
スカイプを活用した訪問看護ステーション医療安全管理担当者のスキルアップ支援
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19K10768
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
内田 宏美 天理医療大学, 医療学部, 教授 (30243083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津本 優子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30346390)
福間 美紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40325056)
坂根 可奈子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)
宮本 まゆみ 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (80551746)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 医療安全 / 感染管理 / 地域ネットワーク / コンサルテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度には、コンサルテーションの候補となる事業所をリストアップして、アクションリサーチを開始する予定であったが、デルタ株による重症者の発生、その後のオミクロン株による医療のひっ迫により、訪問看護事業所の業務もひっ迫した状況が持続し、現場との折衝が叶わず、アクションリサーチ型の実践研究自体は足踏み状態を余儀なくされている。 一方、コロナの繰り返す感染拡大に対応する訪問看護の現場にとっては、医療安全管理の中でも、感染管理業務の比重が高くなっていると考えられる。我々はこれまで、訪問看護ステーション管理者の医療安全行動の因子構造と関連要因に着目して、安全管理行動尺度を策定し、アクションリサーチの成果の評価尺度として活用してきた経緯がある。しかし、世界規模でのコロナの感染拡大を経験して、本研究のテーマである訪問看護ステーション管理者のスキルアップの支援に当たっては、その前提として、スキルを支援の前後で比較し、評価するための感染管理を含む新たな安全管理行動評価指標の策定が必須と考えるに至った。 そこで、1年延期した本研究の取り組み課題を、訪問看護ステーション管理者の安全管理行動評価尺度改訂版の策定に焦点化することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初は、これまでの信頼関係を基盤に、島根県看護協会の協力のもとに研究を進める計画であったが、2019年7月から現職となり、研究体制と研究フィールドの再構築が必要となった。しかし、新任地で大学改革を優先せざるを得ない状況に加えて、新型コロナウィルス感染予防対策とそれに伴う遠隔授業システムの構築と改善等、いわゆるコロナ対応に多くの時間を費やせざるを得ない状況が続いている。また、研究対象となる訪問看護ステーションは、高齢者やハイケア患者への対応と地域連携の最前線であり、非常にひっ迫した状況が持続していることから、研究への参画が困難な状況にある。これらが重なり、現場との折衝が叶わず、アクションリサーチ型の実践研究は足踏み状態を余儀なくされてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
世界規模でのコロナの感染拡大を経験して、本研究のテーマである訪問看護ステーション管理者のスキルアップの支援に当たっては、その前提として、スキルを支援の前後で比較し、評価するための感染管理を含む新たな安全管理行動評価指標の策定が必須と考えるに至った。 そこで、1年延期した本研究の取り組み課題を、訪問看護ステーション管理者の安全管理行動評価尺度改訂版の策定に焦点化することとした。
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Causes of Carryover |
コロナ対応に追われて、実態調査が予定どおり実施できなかった。また、日本看護管理学会と医療の質・安全学会に参加したが、オンライン開催であったので、交通費と宿泊費の支出が抑えられた。
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