2019 Fiscal Year Research-status Report
診療所における効果的・効率的な感染管理活動のための指標の作成
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19K10774
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| Research Institution | Osaka Prefecture University |
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Principal Investigator |
佐藤 淑子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (40249090)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平尾 百合子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (50300421)
喜田 雅彦 大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (10844227)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 診療所 / 感染対策 / 感染管理活動 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、関東地方と近畿地方において便宜的に抽出した４市の全診療所において感染対策に中心的に携わっている看護職を対象とした自記式質問紙調査を実施した(2019年12月)。
調査票を郵送した437件のうち54件から回答を得た。回答のあった診療所の概要は、無床診療所が48件(90.7%)と殆どを占めており、個人医院と医療法人の医院がそれぞれ24件(44.4%)で、標榜科（複数回答）は内科29件(53.7%)、整形外科12件(22.2%)、小児科11件(20.4%)の順に多かった。診療所の感染対策については、感染対策委員会と感染対策指針が「ある」との回答は33件(61.1%)であった。22件(40.7%)は昨年度の職員研修「なし」と回答していたが、2回以上研修会を実施した施設も14件(25.9%)あり、施設間の格差が浮き彫りになった。また、感染対策の困難に関する自由記載には、手指消毒や手袋の着脱などの感染対策が徹底されない問題のほか、感染症患者が受診した際の隔離スペースがないことやスタッフ不足で吐物処理が十分にできないなど、診療所の物理的・人的資源を反映した問題に加えて、マスクを着用せずに受診したり感染症状を伝えないまま診察室に入ってしまうなど感染拡大につながる患者の行動に関する問題が指摘されていた。
上記の調査に加えて、山梨県内の診療所に勤務する看護師に対して感染対策に関するヒアリングを実施した結果、小児期感染症への対応や各種消毒薬の使用方法、外来診療の特徴を踏まえた院内感染防止策などに関する疑問が明らかとなった。これら診療所への支援として、研究分担者が先の科研で作成したマニュアルの一部や消毒薬の特徴をまとめた資料等を提供した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画していた診療所の感染対策に関する実態把握のための質問紙調査については計画通り実施することができたが、年度後半に実施予定であった研究協力者の医師とその地元医師会を通じて協力施設を募ってフィールドワークを行うことについては、新型コロナウイルス感染症対策への配慮から実施が遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、研究代表者と研究分担者それぞれが協力者である医師および地元の医師会を通じて協力施設のリクルートを行い、診療所においてフィールドワークを行うとともに診療所の医師や看護師等にヒアリングを実施し、診療所における効果的・効率的な感染対策マニュアル作成の試案を作成する。診療所でのフィールドワークについては、地域での新型コロナウイスル感染症の情勢を見極めながら進めることが必要であるため、2020年度前半は協力施設のリクルートを行って実施に向けた準備を進めるとともに、電話やメールを活用して協力施設から情報収集を行う。
2021年度は作成した試案を協力施設において導入して活用を図るとともに、協力施設の看護師に試案の有用性に関するヒアリングを行って、マニュアルを評価・修正し、完成させる。
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| Causes of Carryover |
新型コロナウイスル感染症の影響により、初年度に計画したフィールドワークを年度内に開始することができなかったため、協力者への謝礼や交通費とフィールドワークに持参するための軽量ノートパソコン購入費用などが次年度に持ち越しとなった。
2020年度は年度後半に地域の新型コロナウイスル感染症の情勢を見極めながらフィールドワークを行う計画である。
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Research Products
(1 results)
