2023 Fiscal Year Annual Research Report
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19K10781
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
太田 晴美 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (90433135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 典子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (10320863)
尾山 とし子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (80269456)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害看護 / アクションリサーチ / 備災活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、研究協働者である看護職17名でワークショップを行った。継続してワークショップに参加していた看護職は、2019年以降新型コロナウィルス感染対応が余儀なくされ、新型コロナウィルスの集団感染等は、日常看護実践かつ災害対応そのもでもあった。そのような中では、院内外活動を行う感染リスクを踏まえ、多くの施設では災害研修や訓練なども中断等を余儀なくされた。本研究のワークショップも同様で、2022年度より再開でき、新型コロナウィルス禍で、災害にどのようにかかわってきたか等を共有してきた。 本年は、感染対策を行ったうえで集合が可能となり、協働者が17名でワークショップを行った。まず、今日的な災害看護の動向として、新型コロナ集団感染を経験し、災害支援ナース教育や認定などの変更点を共有した。また、能登半島地震で災害支援活動を行った参加者と意見交換を行い、地域アセスメントの重要性と、事前準備(備災)の必要性を認識した。 その後、先行研究から約10年の時を経過し、災害看護に関心を持つ看護職があらためて「災害看護とは」についてグループでディスカッションした。「被災者も私たち(看護者)も持てる力を互いに結集し、新たな日常を作り出す前の実践」「日常からシミュレーションし有事に生活と命を守ること-確かな知識と技術を持ち安全を守る-」「感情をコントロールする」「負を抜け出そうとする力、よりよくするベクトル」と述べていた。国内外で災害が頻発・多様化し、看護職自身が災害に携わる経験が増し、災害の研修機会も増えたことで、考えに変化があったと言える。 災害看護に興味を持ち、他施設の看護職と交流を持つ場を継続することは、物、システムだけを備えるだけではなく、看護職自身の考え方や、意識にも変化を及ぼす。何より共有する仲間や場があることは災害への備え、看護師の備災活動として有用であることが明らかになった。
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Research Products
(5 results)