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2019 Fiscal Year Research-status Report

看護実践能力の向上に向けた技術習得過程のモデル化と教育プログラムの構築

Research Project

Project/Area Number 19K10783
Research InstitutionTeikyo Heisei University

Principal Investigator

河合 桃代  帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (30746772)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 茂野 香おる  淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (00208612)
山口 みのり  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00369480)
殿城 友紀  日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (60440252)
内山 孝子  帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (80781624)
大宮 裕子  西武文理大学, 看護学部, 准教授 (90604611)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords技術習得 / 看護実践能力 / 技術教育 / ワークショップ / 追跡調査
Outline of Annual Research Achievements

授業で看護技術を学び始める看護系大学2年生が新人看護師になるまでの4年間を縦断調査し、学生が生活行動援助の看護技術を確実に身につけ体得し、患者に適した援助を提供する実践能力を身につける過程を明らかにすることが目的である。また、実践能力を提供できるようになるための技術教育の方法の一つとして、大学の枠組みを超えたワークショップ(以下WS)を立ち上げ、授業では1回限りになってしまいやすい看護技術を繰り返し練習し、技術を体得するための学習の機会をつくった。
当初の計画では、2020年度よりWS開始としていたが、分析までの期間を考慮し、2019年度より開始するよう計画を変更した。9月、12月、2020年1月の3回実施し、WS直後にフォーカスグループインタビュー(以下インタビュー)を行った。WSでは、看護技術の実施のみでなく、患者体験によりどのようにしたらより気持ちよいのか、よりうまくなるためにはどうしたらいいのか、患者の気持ちまで考える機会となっていた。1月のWSは、基礎看護学実習直前の参加であったことから学生は初めての患者への実践であることを意識しており、モチベーションも高かった。実習中にWSで実施したことをどのようにして患者に実践したのか体験を調査するため実習直後にもインタビューを実施した。WSは、3月にも実施予定であったが、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で延期した。
WSの最初の2回は研究者が提示したテーマで実施したが、3回目は学生からの希望をテーマにした。学生は、授業では実施できなかった陰部洗浄の異性への援助をとりあげたことを踏まえ、研究者らが臨地実習では床上での実施の場合もあれば、トイレで座位の場合も多いことを取り入れて実施した。初めての状況設定と技術練習には時間がかかり、何度も繰り返すまで至らなかったが、実施したことがあるという自信をもって実習には臨めていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画では、2020年度よりワークショップ(以下WS)開始としていたが、分析までの期間を考慮し、2019年度より開始するよう計画を変更した。WSは、2019年9月、12月、2020年1月の3回実施した。1月のWS後、基礎看護学実習直後に2回フォーカスグループインタビューを行い、学生に看護援助の体験を語ってもらうことで、WSがどのように実習でいかされたのか調査した。WSは2020年3月にも実施予定であったが、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で延期した。
倫理審査は、所属大学ではすでに審査済みであったが、分担研究者の所属大学でも今年度3ヶ所倫理審査申請したことで調査を実施できた。
ワークショップ開催前の参加募集の際には、ポスターを作成し、関東県内の看護系大学へ配布した。
看護技術に関する道具は、当初の計画ではすべてそろえる予定だったが、WS開催大学で借用できるものは借用し、消耗品や調査のための備品をそろえ、WS実施ができた。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響でワークショップ開催時期が秋以降になりそうである。学生が3年生になり、領域別実習が始まる前に一度実施ができたらと考えている。また、学生がワークショップに参加したいと思うように、就職活動支援のための看護教員によるアドバイスや面接練習などを特典として取り入れることを予定している。関東県内の看護系大学生が集まりやすい方策を模索中である。
ワークショップでは、領域別実習が始まる/始まっている3年生を想定し、看護技術を単一ではなく、複数同時に実施し、状況設定の中で看護援助するなど同じ看護技術でも少し応用し、臨地実習に近づけた内容での実施を考えている。
2019年度に実施した調査の分析を進めながら、同時に、引き続きWSを通して調査を実施予定である。
また、新型コロナウィルスの感染予防の観点を踏まえ、集合して実施するWS以外にICT活用も視野にいれた教育プログラムを考え、今後の計画を再検討する。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で3月に予定していたワークショップ開催およびそれに伴う事前会議や事後会議、インタビュー調査が実施できなかった。そのため、施設使用費、ワークショップに伴う看護技術に必要な消耗品、会議に必要な経費、テープ起こしなどの費用が生じず、予定よりも使用額が生じた。開催できなかった分は、今年度のワークショップ開催等に使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 看護学生が反復練習により技術習得して臨地実習にのぞむ意味―熱布バックケアを通して感じた手応えー2019

    • Author(s)
      河合桃代、茂野香おる、山田悦子、坂下貴子、内山孝子、後藤奈津美、牧野美幸、佐久間和幸
    • Organizer
      日本看護技術学会第18回学術集会講演抄録集

URL: 

Published: 2021-01-27  

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