2019 Fiscal Year Research-status Report
Comparison of the relationship between perceived control and health behavior of nursing students between Japan and the United States
Project/Area Number |
19K10794
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
近藤 暁子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (70555424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 敬子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50700548)
成瀬 和子 東京医科大学, 医学部, 教授 (70307122)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | コントロール感 / 大学生 / 看護学生 / 健康行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書を作成し、米国で1つの大学(3つのキャンバス)、日本で4つの大学で調査する予定である。現在倫理委員会申請書を作成中である。研究の目的・概要は以下の通りである。 大学生は、多くの学業上および生活上の課題に直面している。先行研究では大学院生の精神的健康の不調、身体的症状および社会的関わりの困難などを報告している。さらに留学生は移住国での日常生活および学業生活について、教育的ストレスに加え言語や文化の違いによる適応の難しさなどの課題にも直面している。したがって、看護学生の健康行動を調査することで、慢性疾患のパターンと決定要因を特定するのに役立つだけでなく、健康行動を改善し、健康状態を改善するための効果的な介入を考案することにつながる。さらに、学生の学業での成功を支援し、現在および将来にわたって健康的な行動基盤を確立する助けとなることが期待できる。自分の行動を適切にコントロールでき、地域の政策決定に貢献できると考えている人は健康を維持することができ、結果的に広く社会的健康、公衆衛生を改善できると考えられる。しかし、日本人学生を対象とした先行研究では、コントロール感と健康行動との関係に関しては、必ずしも先行研究の結果と一致せず、十分研究がされていない。また、健康行動に関する比較研究は一般集団を対象者として広く行われているが、大学生の健康行動や慢性状態に関連する危険因子など、若い集団に焦点を当てた研究は多くない。この研究は、そのギャップを埋めることを目的としている。具体的な目標は下記の通りである。 研究1:日本と米国の看護学生のコントロール感及び健康行動に関連する要因を探索する。研究2:日本の留学生と日本人大学院生のコントロール感及び健康行動に関連する要因を探索する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年5月に米国の研究者が日本を訪問、8月に研究代表者が米国の大学を訪問し研究計画内容を討議・検討した。その後米国の大学では倫理委員会に申請し許可が得られた。 日本では、コントロール感尺度の日本語版を作成し、日本の研究者間で合意を得た。研究計画書を作成し、他の大学(筑波大学、昭和大学、東京医科大学)の研究者に送信し、倫理委員会申請の準備を行っているところである。
|
Strategy for Future Research Activity |
緊急事態宣言解除後倫理員会に申請し、各大学の倫理委員会の許可が得られてから調査を行う予定である。 研究1:日本の4つの大学と米国のワシントン大学の看護学部学生を対象にオンライン調査を実施する。日本の大学では、研究者が各講義の後で教室を訪問してチラシを配布し、PowerPointを使用して調査について説明する。 説明時、調査とインフォームドコンセントに関する詳細情報を示したGoogleフォームへのアクセス方法について説明する。対象者は、目的、方法、自由意思による参加、個人情報の保護など、調査に関する情報を読んでから、「同意」ボタンをクリックして調査を開始する。 これは匿名の調査であるため、回答終了後「送信」ボタンをクリックすると、参加を撤回することはできない。 研究2:日本の2つの大学(東京医科歯科大学、筑波大学)の大学院生を対象に質問紙調査を行う。研究者は、各分野の担当教授から調査実施の許可を得、各分野の留学生の人数を聞く。その後研究者が各分野を訪問し、ゼミ等で研究内容と方法について口頭及び文書で説明する。配布物は説明書、質問紙票、返信用封筒である。参加者には、調査前に、目的、方法、自由意思による参加、プライバシーの保護、回答を提出前の同意撤退の自由などを説明する。研究参加に同意される場合は、質問紙の最初に設けたチェックボックスに同意のチェックを入れてもらう。回答後は同封の返信用封筒に入れて封印し、各分野に設置した回収ボックスにて回収する。無記名による調査のため、一度回答提出後は同意撤回できないことも説明する。
|
Causes of Carryover |
米国の共同研究者が日本の研究者を訪問する費用として使用予定であったが、米国の研究者が所属大学の研究費を使用して来日したため、予定より使用額が少なくなった。しかし、2年目に調査対象大学(昭和大学)を増やし、他の研究者(大木友美准教授)の分担金として使用予定である。
|
Research Products
(1 results)