2022 Fiscal Year Research-status Report
対象者の安楽性に着目した床上移動援助技術の創出と看護技術習得支援システムの構築
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19K10800
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Research Institution | Sapporo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
首藤 英里香 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90336412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 利明 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (40305248)
大日向 輝美 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10737505)
飯澤 良祐 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (30813901)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 床上移動 / 看護技術 / 看護基礎教育 / 移動援助 / 移動補助具 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、研究Ⅰ・Ⅱの結果を踏まえて作成した教育プログラムを活用し、研究Ⅲとして実施した移動補助具を用いた床上移動援助に関する看護技術についてe-learningを用いた教育的介入の評価の再分析と学会発表を行った。 教育的介入では、対象学生にe-learningを用いた動画教材の視聴と自己練習を実施してもらい、その前後で自己の実施動作を撮影した動画および、その動画を確認した上でチェックリストを用いた自己評価の提出を求め、介入後はアンケート調査を実施した。 アンケート調査の自由記述の再分析では、【動画教材による学習効果】として<動画の視聴による実施のイメージの促進><場所を問わず繰り返し視聴できる動画教材の効果><複数アングルからの映像による手技の見えやすさ><看護者や対象者の多角的視点から捉えた映像の効果><動画教材との比較による自己課題の明確化><動画教材での映像視聴による記憶の定着化の促進><動画による細かいポイントの理解のしやすさ>、【自己練習による学習効果】として<反復の機会による理解の深まり><反復練習の効果><課題を明確化した上での自己練習の実施>があげられた。以上より、複数のアングルから撮影した動画教材の有効性および繰り返し動画を視聴し自己演習することによる学習効果が示唆された。 この結果を学会で報告することにより、オリジナルの動画教材を作成し、e-learningを活用した床上移動援助技術の教育的介入の効果について多くの研究者と共有することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は研究Ⅲとして、看護基礎教育におけるe-learningを用いた教育的介入の評価の見直しと学会発表、これまでの研究結果の投稿準備を実施した。論文投稿は2023年度行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、これまでの研究結果について論文投稿と報告書の作成を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度は人件費・謝金は支出せず、研究代表者と分担者で教育的介入の結果の再分析および学会発表の検討のための資料作成に支出した。次年度は論文投稿と報告書の作成に係る費用として使用する予定である。
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