2022 Fiscal Year Research-status Report
カプサイシンジェルとサーキュレーターを用いた睡眠導入効果に関する実験検証
Project/Area Number |
19K10807
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
藤野 靖博 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (20405559)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | カプサイシン / サーキュレーター / 睡眠導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、カプサイシン成分とサーキュレーターを用いて、より簡便に睡眠導入効果が得られる方法を実験的に検証することである。足底にカプサイシンジェルを塗布し、末梢血管を拡張させ、その後、サーキュレーターを用い末梢皮膚からの熱放散を促進することで、深部温を低下させ、睡眠状態へ移行しやすくできるようにする。 カプサイシンジェルとサーキュレーターを用いた睡眠導入効果を実験的に検証するため, 実験中は皮膚温(体幹皮膚温と末梢皮膚温)の温度勾配を測定、睡眠情報を得るための脳波と眼球の計測、自律神経指標、深部温を経時的に測定する。 2022年度は、ワイヤレス人体センサー、心拍変動解析プログラム、大学で保有していた皮膚温度計、睡眠測定器等を用いてプレテスト重ねて、実験プロトコルの微調整を行った。先行研究とプレテストの結果を踏まえて皮膚温度計の貼付部位を検討することが出来た。またカプサイシンジェルの塗布方法も工夫することが出来た。さらに研究者が行った先行研究とプレテストの結果からサーキュレーターの使用方法についても検討を行うことが出来た。その上で本実験を本格的に開始する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行状況がなかなか落ち着かず、研究協力者及び研究者の新型コロナウイルス感染症への不安があり、研究協力者が確保できなかっため、思うように実験が進まなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、本実験を本格的に開始する予定であったが、同年も新型コロナウイルス感染症の流行が繰り返し起こった。このため研究者及び研究協力者の不安が大きく、研究協力者の確保が思うようにできず、予定していた通りに実験が進まなかった。そのような中、プレテストにより実験プロトコルを検討することは出来たが、当初予定していた研究計画の実行が十分に行えなかったため(3)やや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はプレテストにより微調整した実験プロトコルに従って、新型コロナウイルス感染予防対策を講じた上で、効率的に研究データが収集できるように実験数を増やして検証を進めていく。 2023年度は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類感染症から5類感染症へと変更になっため、これまでよりも被験者のリクルートがスムーズに進む可能性が高いため、研究を推進していく。引き続き研究協力者の感染予防に最大限配慮し、可能な限り実験数を増やしていこうと考えている。 その上で、睡眠情報を得るための脳波と眼球の計測、自律神経指標、深部温等の得られたデータを解析し、カプサイシンジェルとサーキュレーターを用いた睡眠導入効果の詳細な検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
購入した物品の定価と納入額に差があったため、微小な次年度使用額が生じた。
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