2023 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育における医療事故の未然防止シミュレーショントレーニングの構築
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19K10818
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
三輪 晃子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00779689)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 医療安全 / 医療事故の未然防止 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療者による誤った行為が発生したとしても、患者に誤った行為が実施されるまでの間に、医療事故が未然防止できる人材を育成することである。 2023年度は、中・四国地方の日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業へ参加している2施設より研究協力が得られ、手術室に勤務する5名の看護師にインタビューを行った。研究対象者の看護師経験年数は12~27年(平均18.6年)、手術室経験年数は9~24年(平均15.4年)であった。研究対象者5名の内、4名は手術室において医療安全業務に従事した経験があった。また、5名全員が手術室においてプリセプターや新人指導などの教育的役割を担った経験があった。 手術室において研究対象者が医療事故を未然防止した臨床場面は、薬剤に関するものが1件、医療機器に関するものが1件、治療・処置に関するものが3件であった。また、治療・処置に関する3件のうち、体内遺残に関するものが2件であった。 手術室看護では、複数のガイドラインや指針において体内遺残防止の必要性が挙げられている。今回の調査を通して、手術室看護師は、常に体内遺残の可能性を視野に入れ、器械・ガーゼ・針のカウントはもとより、使用する器材においては、手術中の使用による破損がないか常に確認する必要があることが明らかになった。今後は、使用する器材の破損等に気付くことができるシミュレーショントレーニングを構築していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究対象施設の確保が難しく、データ収集が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査を継続し、シミュレーショントレーニングのプログラム作成を並行して行っていく。
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Causes of Carryover |
研究協力施設の確保が困難であり、インタビュー調査が進んでいないためである。研究対象施設を確保し、インタビュー調査の終了を目指す。
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