2020 Fiscal Year Research-status Report
看護実践能力の評価指標を基盤とした看護学実習カリキュラムの開発
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19K10843
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Research Institution | Kansai University of Nursing and Health |
Principal Investigator |
江川 隆子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (40193990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西薗 貞子 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (50458014)
日隈 ふみ子 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (60189800) [Withdrawn]
赤澤 千春 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (70324689)
青山 美智代 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (80264828)
神谷 千鶴 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (80361236)
箕浦 洋子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (20650071)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 実習カリキュラムの開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護師の社会人基礎力の育成として重要な役割をもつ看護学実習が、看護実践能力(リテラシー・コンピテンシー)の獲得につながるような実習カリキュラムの開発を目指している。看護実践能力を客観的に評価する共通指標としてPROG(Progress Report on Generic skills:社会人実践力評価)を用いて、複数の看護系大学の、実習内容と実習前後のPROGテストの関係を縦横断的に調査し、看護学実習の教育成果(獲得できている能力と獲得できていない能力の要素)の検討を行ってきた。5大学に研究協力の同意を得て、成人看護学実習を含む各論実習の前後でのPROG実施調査を2019年から開始したが、2020年3月からの新型コロナ感染拡大に伴い、実習前後の調査の継続に苦労した。 各論実習期間(開始から終了時)は各大学によって様々(3回生前期、3回生後期のみ、3回生後期から4回生前期に渡るなど)であり、3年生から4年生に渡る実習スケジュールの大学は調査の協力を得ることができなかった。最終的に4大学の協力による各論実習前後のPROG結果データから、変化能力の要素について検討を行っている。各大学共に実習後にPROGの総合スコアの上昇がみられたが、能力項目別での変化(上昇、下降)は様々であることを確認している。加えて、前後のスコアが変化(上がった/下がった)した学生を抽出し、インタビューを通して、変化項目に関連する実習中のエピソードの確認を図っている。エピソード内容の分析は各大学の実習目標や実習方法に照らしながら、能力育成に影響した要因の検討を進めている。4大学の特徴を踏まえながら看護学実習において獲得する能力、進展する能力を具体化し、これらの能力と関連する教育要素の検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスによる感染拡大に伴い、2020年3月から登校自粛が続く大学が多く、実習終了後のデータ収集、実習開始前のデータ収集が滞る状況をきたし、予定していた調査実施と調査協力者の確保に難航した。 調査協力者が4名に留まった大学もあったが、関西圏、関東圏の合計4大学から実習前後の調査協力を得た。 実習前後のPROGテストの変化から上昇および下降のあった学生を抽出し、実習で変化した項目に関連する実習中のエピソードの確認を図った。現在、エピソード内容は各大学の実習目標や実習方法に照らしながら分析を行っている。 能力育成に影響した要因の検討を定性的と定量的な側面から分析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、参加協力校は予定の数に達しなかったが、協力を得られた参加校の特色ある実習形態を踏まえながら、能力育成と実習に影響した要因の抽出を図り、本研究主題である「実習で獲得する能力と教育内容の関連の明確化と看護学実習カリキュラム開発」を目指していく。 各大学の特徴を踏まえながら看護学実習で獲得する能力と教育要素の関連を具体化していく。教育専門家の協力を得ながら検討を重ね、実習カリキュラムを開発する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、学外での研究活動が予定通りできなかった為、翌年度に使用する。
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Research Products
(2 results)