2022 Fiscal Year Research-status Report
ラテックスアレルギー予防に向けたタンパク質フリー天然ゴム素材の開発
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19K10846
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Research Institution | Seinan Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
梶原 江美 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (00389488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
小野 聡子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (20610702) [Withdrawn]
山本 祥正 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 准教授 (90444190)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ラテックスアレルギー / 天然ゴム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療現場でのラテックスアレルギーに関する現状を明らかにし、タンパク質フリー天然ゴム素材の開発の可能性を探ることである。 今年度は、①天然ゴム製の医療製品に含まれる溶出タンパク質および窒素含有率の測定、②質問紙調査、③最近のラテックスアレルギーに関する文献検討、④ラテックスアレルギーの予防に向けた啓発活動について取り組んだ。 ①天然ゴム製の医療製品に含まれる溶出タンパク質および窒素含有率の測定については、前年度までに医療用手袋、尿留置カテーテル、子宮頚管拡張器についての測定を行っていた。今年度は、子宮頚管拡張器をさらに追加する他、粘膜や皮膚と密着して接触する経腟用プローブカバー4種とシースの測定を試みている。 ②質問紙調査は、COVID-19の制限を受け、準備段階のままである。 ③文献検討については、最新5年間(2017~2022.4)の文献について、Scopasと医中誌Webを用いて整理した。国内文献は25件、海外文献は11件の計36文献が抽出され、文献検討により、国内外の特徴を2点抽出することができた。1点目は、症例報告や有害事象の統計的情報が継続的に行われている点、2点目は、日本では医療従事者への教育の重要性に視点が置かれており、海外ではラテックスセーフな環境づくりに視点が置かれている点である。そして、ラテックスアレルギーは1990年代に比べると減少しているものの、依然、解決すべき課題が人的側面にも環境的側面にも残されていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響により、質問紙調査の対象の選定や内諾を得ることが困難で実施できなかった。 また、天然ゴム製の医療製材のサンプル収集に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査での実態把握に向けた協力機関の検討と実施、医療製材のタンパク質量の測定を継続的に行っていく。また、ラテックスアレルギーに関する啓発活動を継続していく。
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Causes of Carryover |
COVID-19による影響により、研究に遅れが生じている。 2022年度予算の内、学会発表や研究者間の打ち合わせなどオンラインでの実施によって旅費が軽減された。 天然ゴム製医療製材の購入や質問紙調査の分析のための統計ソフトやセミナー参加、専門書、研究者間調整や会議、意見交換のための旅費に充てる予定としている。
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Research Products
(2 results)