2021 Fiscal Year Research-status Report
回復期脳卒中患者の病棟生活21時間の移乗を支える生活者目線の看護支援モデルの開発
Project/Area Number |
19K10855
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
高柳 智子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (90313759)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中患者 / 移乗 / 車椅子 / 回復期リハビリテーション病棟 / リハビリテーション看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、回復期にある脳卒中患者の生活場面での移乗自立を支える生活者目線に立った看護支援モデルを開発することを目的としている。具体的には、回復期リハビリテーション病棟に入院している脳卒中患者のリハビリテーション時間以外の過ごし方と認識の解明、移乗自立後に自宅退院した脳卒中患者および家族の生活状況を基に、看護支援モデル試案を作成し、専門家会議を経て策定することを計画している。
令和3年度は、回復期リハビリテーション病棟にてベッド・車椅子間移乗を自立して行う回復期脳卒中患者が、機能訓練以外の時間をどのような認識でどのように過ごしているのかを、タイムサンプリング法ならびにインタビュー法を用いて明らかにすることを計画しており、その準備として研究計画立案を進めていた。しかし、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、医療機関での入院患者を対象としたデータ収集が難しい状況が続き、計画の実施に至らなかった。 そのため、令和2年度に実施した車椅子移乗時に転倒した回復期脳卒中患者の移乗自立続行を判断する看護師の視点に関する調査について論文作成を進め、学会発表ならびに論文投稿を行った。投稿論文は、査読による修正を経て次年度の掲載が決定している。また、次年度も、引き続き新型コロナウィルス感染症の収束見通しが不透明でフィールド調査が実施できない状況となりうることを考慮し、フィールド調査の代替計画に向け、文献レビューとメタ分析の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和3年度は、令和2年度に行った研究の論文作成ならびに脳卒中患者を対象としたフィールド調査を予定していたが、後者は新型コロナウィルス感染症による医療機関の負担を考慮し実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症による影響により、回復期リハビリテーション病棟でのフィールド調査は、現段階において困難な状況が続いている。そのため、系統的文献レビューやメタ分析、家族への質問紙調査を用いて研究を遂行していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症による影響により、回復期リハビリテーション病棟でのフィールド調査を実施できなかったため、その分の経費を使用しなかった。令和4年度も新型コロナウィルス感染症の感染状況により、計画していたフィールド調査実施が困難な状況が続くことが考えられる。そのため、研究方法を文献研究や質問紙調査に変更し研究を遂行していく。
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