2021 Fiscal Year Research-status Report
回復期脳卒中患者の日常生活動作を強化する看護ケアのベストプラクティス開発
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19K10870
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 真吾 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00779704)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中患者 / 日常生活動作 / 看護ケア / ベストプラクティス / 回復期脳卒中患者 / ベストプラクティス開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、回復期リハ病棟の看護師が、脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者の日常生活動作を強化するために有効な看護ケアについて明らかにし、ベストプラクティスを開発するものである。本年度は、前年度までに行った、脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者の日常生活動作を強化するための看護ケアに関する研究の国内外の文献レビューを基に、脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者の日常生活動作を強化するための看護ケアのベストプラクティス案を作成した。内容は、1.動作(寝返り、起き上がり、移乗、立ち上がり、方向転換等)、2.姿勢(座位、立位、ベッド上のポジショニング等)、3.清拭(腰上げ(下衣の上げ下げ)、端坐位、ベッド上背面開放、ポジショニング等)、4.更衣(上衣:寝衣交換時の肩関節や肘関節の伸展等、下衣:寝衣交換時の股関節と膝関節の屈曲運動等)、5.食事・手洗い(指の伸展(手の開き)、麻痺側の肩関節の関節可動域維持等)、6.体位変換(体幹のストレッチ、股関節のストレッチ等)、7.口腔機能の維持(顔のストレッチ 、□周囲筋のストレッチとマッサージ等)、8.整容整髪、ひげ剃り等)9.排泄(排便時の腰上げ運動、ひざ立て運動等)、10.その他である。これを基に、昨年度に引き続き、研究協力者の、全国の脳卒中CNの各地域のリーダーで構成される、日本脳神経看護研究学会認定看護師活動推進委員会のメンバーを中心とした17名の脳卒中CNにより、月2~3回程度のWeb会議を繰り返して検討作業をしてプロトコル案を作り、エキスパートパネルにより合意を得て開発した。さらに、この内容について、全国の脳卒中CN全員(約650名)を対象とした、全国実態調査を実施しており、現在、データ収集中である。 今後は、全国調査の結果を集計、分析し、ベストプラクティスのプロトコルをコンセンサスに基づき精錬し完成を目指す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の状況となり、十分な調査ができないことが予測され、調査の開始を見合わせたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の順番を変更し、全国調査の前に脳卒中患者の日常生活動作を強化する看護ケアのベストプラクティス(案)を作成した。現在、既に全国調査を実施しており、研究の終盤に予定していたベストプラクティス(案)のコンセンサスについても調査しており、遅れを取りもどす見込みである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染状況に伴い、当該年度に行う予定であったパイロットスタディを実施が行えなかったため、次年度に必要な経費として計上する
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