2022 Fiscal Year Research-status Report
回復期脳卒中患者の日常生活動作を強化する看護ケアのベストプラクティス開発
Project/Area Number |
19K10870
|
Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 真吾 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (00779704)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 脳卒中患者 / 日常生活動作 / 看護ケア / ベストプラクティス / ベストプラクティス開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、回復期リハ病棟の看護師が、脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者の日常生活動作を強化するために有効な看護ケアについて明らかにし、ベストプラクティスを開発するものである。本年度は、前年度までに作成した、脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者の日常生活動作を強化するための看護ケアのベストプラクティス案について、全国の脳卒中CN全員(約650名)を対象とした、Webアンケートによる全国実態調査を実施し、分析を行った。 調査内容は脳卒中患者への日常生活援助の中で行う患者のADLを強化するための看護ケア18項目について、脳卒中重症度(軽度・中等度・重度)別に「脳卒中看護の専門家としての認識」と「所属部署の実施状況」を、5件法で得点が高いほどその看護ケアの認識・実施度が高いものとして問うものとした。564人に研究依頼し、345人の回答を得た(有効回答率61.2%)。分析の結果、多くのケア項目について、重要度の認識が高いことが示されたが、所属施設の実施度合いが50%未満にとどまっている項目も多く、実際の看護ケアにつながっていないことが考えられた。また、施設の特徴により、実施度合いに相違があるケア項目があった。今後はさらに、その理由等についても詳細について分析し、ベストプラクティスのプロトコルを精錬し完成を目指す予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の状況となり、十分な調査ができないことが予測され、調査の開始を見合わせたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究の順番を変更し、全国調査の前に脳卒中患者の日常生活動作を強化する看護ケアのベストプラクティス(案)を作成した。現在、既に全国調査を実施しており、研究の終盤に予定していたベストプラクティス(案)のコンセンサスについても調査しており、遅れを取りもどす見込みである。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染状況に伴い、当該年度に行う予定であったパイロットスタディを実施が行えなかったため、次年度に必要な経費として計上する
|