2021 Fiscal Year Research-status Report
看護外来における行動変容が継続しない2型糖尿病患者に対する遠隔看護の有用性の検証
Project/Area Number |
19K10892
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
大田 博 福岡大学, 医学部, 講師 (10739775)
石橋 信江 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50453155)
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
三苫 美和 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (60618304)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 糖尿病 / 自己管理 / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病患者が普段の生活の中で自己管理を行っている内容について、診療所の外来に勤務する看護師が把握し、アドバイスに結びつけるためのシステムを提案した。これまで検討してきたシステムは、様々な項目を盛り込んだため入力に時間を要することから、高齢者も含めた幅広い年齢層の糖尿病患者に手軽にかつ長期間入力してもらえるものではなかった。また、生活習慣が可視化できるモバイルPHRを目指したが、セキュリティの問題で医療機関との連携が困難であった。そこで、患者が所有するスマートフォンから入力し、外来看護師はタブレット端末から患者の日々の入力データを把握するシステムとした。システムは、最もシンプルな入力項目に絞り、日々の入力を長期間継続できるものを目指した。 患者の入力項目は、体重、体脂肪率、食事写真、運動情報(歩数・消費カロリー)、検査情報(外来で検査したHbA1c値・血糖値・グリコアルブミン値等)とし、データはサーバー上に集積する。質問コーナーを設けて患者からの質問に適宜返信する。日記コーナーを設け、日々の出来事や気持ちを記録に残す。データは、グラフ化や一覧表にして見える化することで、外来看護師はタブレット端末から把握した患者の自己管理の経過を生かしたアドバイスに役立てることが可能となる。次年度は、実際のシステムを使用して、2型糖尿病患者に対する遠隔看護介入が生活習慣の行動変容とその継続に有用であるかを検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、外来看護師との打ち合わせや重症化リスクの高い糖尿病患者からの聞き取りが滞ったため進捗が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
医療施設や患者に負担をかけないようにシステムを完成させ、感染防止に十分配慮しながら介入研究を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、糖尿病自己管理支援システムのコンテンツ作りに遅れが生じた。そのため、システム開発に必要となる経費が次年度に繰越されることとなった。次年度は、システムを構築するための開発費や開発に必要な機器の購入費及び通信費、介入研究に必要な経費が必要となる。
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