2022 Fiscal Year Research-status Report
看護外来における行動変容が継続しない2型糖尿病患者に対する遠隔看護の有用性の検証
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19K10892
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
大田 博 福岡大学, 医学部, 講師 (10739775)
石橋 信江 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50453155)
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
三苫 美和 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (60618304)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 糖尿病 / 自己管理 / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、株式会社Welbyが開発した生活習慣が可視化できるWelbyマイカルテ(以下、マイカルテとする)をシステムとして採用することとした。株式会社Welbyは、2011 年より糖尿病治療に必要な血糖値などが管理できるクラウドサービス「Welby糖尿病」の提供を開始し、慢性疾患分野における治療・自己管理のための総合プラットフォームを企画・開発することで、患者のQOLの向上、医療従事者への貢献を目指している企業である。マイカルテは、患者がスマートフォンにアプリをダウンロードし、生活習慣に関するデータを入力するもので、入力されたデータは、医療機関側のパソコンからグラフや一覧で確認することができるシステムである。 研究対象者は、糖尿病患者が通院しているクリニックの院長に、2型糖尿病患者を紹介してもらい、研究同意の得られた患者及び、機縁法によって集め、研究同意の得られた看護師とする。患者には、個人のスマートフォンからマイカルテにデータを4週間入力してもらう。マイカルテには、①行動、②運動、③体重、④血圧、⑤血糖値、⑥お薬、⑦食事、⑧睡眠、⑨血管年齢、⑩検査値の10項目の入力画面が表示されるが、患者自身が自己管理に必要と思われる項目を自由に選んで入力してもらう。4週間後に半構成的面接調査により、マイカルテの使い勝手やマイカルテを使用することによる生活習慣の行動変容への影響等を調査する。現在、患者からのデータ収集中である。2023年度は、看護師に対して、外来でのマイカルテを活用した指導の可能性について半構成的面接調査を実施し、マイカルテが、患者自身の自己管理や外来看護師の糖尿病患者への指導に活用可能であることを明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、所属機関の倫理審査委員会の承認後、患者からのデータ収集ができていることからおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、引き続き患者からのデータ収集と看護師からのデータ収集を実施し、実際の医療機関で使用されているマイカルテが、患者の自己管理に役立つか、看護師の糖尿病指導に活用できるかについてその可能性を検証し、外来における生活に即した具体的な指導へ繋げるための基礎資料を得る。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、研究対象者を集めることが困難であった。そのため介入研究に必要な経費が次年度に繰り越されることとなった。2023年度は、システムを使用するための通信費や介入研究のための謝金等に使用予定である。
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