2023 Fiscal Year Annual Research Report
看護外来における行動変容が継続しない2型糖尿病患者に対する遠隔看護の有用性の検証
Project/Area Number |
19K10892
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
東 ますみ 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (50310743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
大田 博 福岡大学, 医学部, 准教授 (10739775)
石橋 信江 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (50453155)
橋弥 あかね 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00457996)
三苫 美和 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (60618304) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 糖尿病 / 自己管理 / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
株式会社Welbyが開発した生活習慣が可視化できるWelbyマイカルテ(以下マイカルテ)が、患者の自己管理に役立つか、看護師の糖尿病指導に活用できるかについて可能性を検証した。マイカルテは、患者がスマートフォンにアプリをダウンロードし、生活習慣に関するデータを入力するものである。 研究対象者は、2型糖尿病患者3名、糖尿病患者への指導経験がある看護師3名である。マイカルテには、行動・運動・体重・食事等の10項目の入力画面が表示されるため、患者自身に自己管理に必要と思われる項目を選んで4週間入力してもらい、4週間後に半構成的面接調査により、生活習慣の行動変容への影響等を調査した。看護師には、マイカルテに入力された4週間分の患者データを見せて、マイカルテを活用した指導の可能性について半構成的面接調査を実施した。研究は、神戸女子大学・神戸女子短期大学人間を対象とする研究倫理委員会の承認(2022-34-1)を得た後に実施した。 A氏は、散歩・ストレッチ・社会参加を目標に上げ、日々の達成度を評価していた。運動・体重・睡眠・食事・薬を入力していた。B氏は、平日はなるべく歩くように努力するを目標に上げていたが達成度の評価はなかった。運動・体重を入力していた。C氏は、毎日5000歩以上歩くを目標に上げていたが達成度の評価はなかった。運動・体重・睡眠・食事を入力していた。インタビューでは、マイカルテを使用するメリットについて、継続することで自身の健康に対して自覚が生まれた、食べる量を意識するようになったとの発言があった。看護師からは、患者の「生活が見える」ようになり、具体的な指導に役立つとの意見や、追加の機能としていいねボタンやチャット機能が患者のモチベーションに繋がるとの意見があった。 このように、マイカルテは患者自身の自己管理に役立ち、看護師の指導に活用可能であることが示唆された。
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