2020 Fiscal Year Research-status Report
軽症脳卒中患者の再発予防へのセルフマネジメント自己評価尺度の開発および介入
Project/Area Number |
19K10895
|
Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
内田 香里 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (70779529)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 軽症脳卒中 / セルフマネジメント / 自己評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の調査において、ある一定の信頼性と妥当性が確保された尺度原案について、2020年度では、さらに尺度の精度を上げるため、新たに軽症脳卒中患者を対象として追加の質問紙調査を行った。新たに約20名の回答が得られ、対象者数93名で再度分析を行った。 昨年度の分析結果において、尺度は4因子18項目で構成されたが、今回の探索的因子分析では、<脳卒中悪化予防への思索>、<資源の活用と医療者との協働>、<心理的安寧を保つための行動>、<自己の生活に合わせたセルフマネジメントの実施>となり、前回と類似する4因子11項目の結果が得られた。確証的因子分析を行った結果、モデル適合度は、GFI=.921, AGFI=.863, CFI=.971, RMSEA=.054、累積寄与率は60.9%であり、前回よりも高い値が得られた。 現在、追加の調査を続行中であるが、現段階の調査結果について執筆中である。 今後、尺度原案を活用した介入を計画している。開発した自己評価尺度を用いて患者の強みを見出し、看護師と共に患者自身のセルフマネジメントの目標を設定する。評価時期は、介入開始時と介入3か月後、6か月後に行い、食事や運動などの身体的側面に加え、患者のセルフマネジメントへの自己効力感や健康関連QOL等の心理社会的側面について評価を行う。介入にあたっては、再度、先行研究を検索し、国内外のセルフマネジメントの介入研究および尺度開発等に関する最新の知見を得た後に介入を行うこととする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
尺度の精度を上げるための追加調査を行っているが、新型コロナウイルスにより、調査が遅れているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在得られた回答を元に、再度分析を行い、尺度原案の信頼性と妥当性を検討する。さらに、その尺度を用いた介入を計画中である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスによる学術集会がすべてWeb開催であったため、旅費を必要としなかった。
|