2022 Fiscal Year Annual Research Report
軽症脳卒中患者の再発予防へのセルフマネジメント自己評価尺度の開発および介入
Project/Area Number |
19K10895
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
内田 香里 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (70779529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 軽症脳卒中 / セルフマネジメント / 自己評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、壮年期にある軽症脳卒中患者のセルフマネジメント自己評価尺度案を作成し、信頼性・妥当性を検討することである。 文献レビューおよび患者へのインタビュー調査を基に37項目の尺度案を作成し、外来に通院中の40~65歳の軽症脳卒中患者を対象に質問紙調査を行った。データ収集機関は2019年7月~2021年12月まで実施した。質問紙を依頼した153名のうち、102名(66.7%)から回答が得られ、対象基準から外れた者を除外し、93名を分析対象とした。令和2年度までの分析では4因子構造を想定して行い、令和3年度の調査では3因子構造を想定して確証的因子分析を行った。その結果、【知識の獲得】1因子構造7項目、【悪化予防の実施】3因子構造12項目、【資源の活用】1因子構造9項目の合計28項目で構成された。【知識の獲得】7項目は、脳卒中悪化予防のための知識の状況を表す項目、【悪化予防の実施】12項目は、悪化予防のためにセルフモニタリングを行ったり、生活やストレスの調整を行う項目で構成され、【資源の活用】9項目は、周りの人や医療者の力を借りながらマネジメントする項目や、情報の収集や社会資源の活用などの項目から構成された。 本尺度は、内的一貫性、基準関連妥当性、既知集団を用いた検討において、信頼性および妥当性が確認され、壮年期にある軽症脳卒中患者が悪化予防に向けた疾患管理に加え、心理社会的状況を包括して自己評価しうる尺度であると考えられた。令和4年度に本結果を基に学会誌に投稿し、令和4年5月に採択された。
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