2022 Fiscal Year Research-status Report
多発性硬化症患者の治療継続におけるアドヒアランスを高める看護支援方略の構築
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19K10911
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
瀬尾 昌枝 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (70613272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 特任教授 (50212361)
長瀬 雅子 順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (90338765)
鵜澤 久美子 (桑江久美子) 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50635167)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多発性硬化症 / 疾患修飾薬 / 治療継続 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は昨年度に引き続き多発性硬化症患者の再発予防治療継続の課題と課題への対応策の特徴を明らかにしようと試みた。課題への対応策に関するデータの質的記述的分析と分析から得られた知見について専門者で意見交換を実施した。治療継続中に患者に生じる困難や課題は、治療開始時の患者の症状や同居する子どもの年齢によっても内容に違いがみられた。しかしながら、完治に向けた治療への期待と治療により生じるかもしれない身体的、心理的不安は患者の年代や症状に関係なく絶えず抱いていた。 また2022年度に看護師へのインタビュー調査を実施予定であったが業務の関係で実施できなかった。そのため、研究計画を見直し、次年度(2023年度)のインタビュー調査へ向けて疾患修飾薬治療に関わる看護師と薬剤師と意見交換を実施した。看護師は再発予防薬が新たに増えたことでさらなる意思決定支援と治療継続支援の必要性と外来看護業務との両立に困難さを抱いていた。また患者から薬剤師へ家庭での薬の保管方法や内服忘れ時の対応への質問の増加など患者自身が治療継続に向けて行動していることが垣間見えた。先行研究やこれまでの研究結果をもとに看護師へのインタビュー項目の内容を見直し作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
看護師へのインタビュー調査に向けて準備を進めている。これまで行った調査について学会発表を行ったが論文投稿までには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は内服治療中に生じる困難とその対応について専門者間で意見交換をしてきた。またこれまでのインタビューデータをもとに看護師による治療継続支援を調査するための調査計画を進めてきた。2023年度には2022年度に進めていた調査計画を実施しいき、結果を公表する予定である。 現在、執筆中の論文が1本ありこれらを計画通りに進めていくことが今後の方針である。
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Causes of Carryover |
2022年度に予定してたインタビュー調査を2023年度に実施予定である。また調査結果を発表する予定である。
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