2022 Fiscal Year Research-status Report
透析看護CNが行う保存期CKD患者の自己管理エンパワメントを支援する看護の明確化
Project/Area Number |
19K10913
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
西岡 久美子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (40345905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 夏実 東京情報大学, 看護学部, 教授 (90229310) [Withdrawn]
平野 道枝 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (70823508) [Withdrawn]
野村 佳代 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (90335589)
川島 徹治 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (90916008)
柴田 愛 関東学院大学, 看護学部, 助手 (70968619)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自己管理エンパワメント / 保存期CKD / 透析認定看護師 / 慢性看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度もコロナ禍の継続のため、追加面接は実施しなかった。CKD患者の自己管理エンパワメントを支援する看護の構成概念に含まれる「家族への支援」についての実践内容をより具体的にすること、また、家族の支援に関する現状を概観していくために、慢性疾患患者の家族を支援する看護という視点、2012~2022年の我が国における慢性病者の家族の看護に関する研究を概観し現状を明らかにすることを目的に文献検討を行った。対象22論文より、以下4点が明らかになった。1.保健指導、慢性疾患(循環器、糖尿病など)の研究があったが、慢性病者の資源として捉えた研究が多かった。健康教育に関する研究では家族は資源でもあるが地域等、看護の対象の1つとしても捉えていた。2.慢性病者の家族について、患者の資源と捉えた研究もケアする対象者として捉えた研究もいずれも家族は慢性病者の仕事を担っていた。3.家族は「治療や退院に向けた患者との姿勢や言動の不一致」「内容によって家族の意思が患者の負担になること」「状況によって意思決定に時間がかかること」「世代間の作用や影響の連鎖を見極める視点」「病気による影響を受ける苦労」「医師の説明に従うこと」「慢性病者の身体セルフモニタリングの実践」「病気と付き合う中での家族の生活への影響」「病気と付き合う中での家族の変化」という特徴があった。4.慢性病者の家族への看護は「長期という視点での支援」「周囲との関係調整力を高める支援」「家族・周囲からの受診へのサポートを考慮した支援」「対象者と共にある存在としての支援」があった。さらに、家族に対して関わりの意味づけや家族の精神的支援が必要であることが明らかになったが、これらについては慢性病者の支援のなかで行うことができていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究組織の就業業況の変化などで、連携を十分にとることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は自己管理エンパワメントを支援する看護の具体的な実践などについて、今までの知見の整理、特に構成概念に含まれる具体的な看護実践と病期毎の看護実践について研究者間で整理し、必要時、専門的知見を得ていく。さらに、これらの結果をまとめたパンフレットの作成をし、まずは協力いただいた透析看護CNを中心に成果を還元していく。
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Causes of Carryover |
研究成果のまとめや公表が遅れているため当該助成金が生じた。2023年度は、今までの成果の整理やパンフレットなどの成果物の作成・公表していくために必要な予算として使用していく予定である。
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Research Products
(1 results)