2020 Fiscal Year Research-status Report
エンドオブライフ期慢性疾患患者の体験理解に基づく生き方支援看護実践指針の開発
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19K10941
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
谷本 真理子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (70279834)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 慢性疾患 / エンドオブライフケア / 体験理解 / 質的研究 / 軌跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力を予定していた施設がCovid-19対応施設となり、研究の取り組みに関する打ち合わせを控えていた。本年度は文献研究により「終末に至る軌跡(軌道)における患者や家族の経験について、先行研究により何がどのように明らかになっているか」を検討し、実践指針の基盤となる「体験理解」に関するエビデンスを整理することとした。検索エンジンは、Medline with Full Text,及びCINAHL Complete 、医学中央雑誌とした。Lynn、Lunneyらによる終末に至る軌跡が発表された2003年を鑑み、検索範囲(年代)は2000~2021年とした。Medline 及びCINAHLの検索語は、〔chronic illness or chronic disease〕AND〔end of life care or palliative care or death or dying or terminally ill〕AND〔qualitative research or qualitative study or qualitative methods or interview〕AND 〔trajectory or trajectories〕NOT〔Child or Children〕とした。医学中央雑誌では、〔慢性病 or 慢性疾患〕AND〔軌跡 OR 軌道〕AND 〔ターミナルケア/TH,エンドオブライフケア〕とした。渉猟された80件の文献について、分析途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19による研究者の教育業務多忙、ならびに当初予定していた研究協力施設がCovid-19の対応施設となったことから研究協力依頼を控えたことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
Covid-19の今後の見通しは現段階においても不透明であることから、まずは、現在着手している文献分析をすすめる。分析結果を踏まえ、データ収集方法についてはCovid-19 の臨床への状況を考慮し再設定を行う。
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Causes of Carryover |
Covid-19感染拡大に伴う緊急事態宣言発令により、研究補助者の入校も不可となり、研究の見通しが立たず実質的に研究を進めることができなかったことが大きな理由である。 また、現在、実施している文献検討には、所属施設所有の検索システムを利用しているため費用がかかっていない。 今後の使用計画は、文献検討の文献整理他(1名×320時間)、事務処理補助者謝金(1名×80時間)、インタビュー調査(10名分謝金、逐語録作成)、英文投稿校正関連費等を計画している。
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