2023 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病患者の歯周病管理のための外来での看護活動の検討
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19K10946
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柴山 大賀 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80420082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 理恵 筑波大学, 医学医療系, 助教 (70908102)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 歯周病 / 医療連携 / 看護師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2022年度に実施した看護師向け研修の内容を発展させ、第28回日本糖尿病教育看護学会学術集会において、交流集会の形で、看護師による糖尿病患者の口腔内アセスメントの実際について演習を行った。26名の参加者があり、研修後のアンケートでは口腔管理についての知識、意欲、自信の向上を示す回答があり、高い評価を得た。昨年度よりも研修参加者が大幅に増え、糖尿病患者の口腔管理についての看護師の関心の高まりを実感した。 また、2022年度に行った研修後のフォローアップのためのインタビュー調査の結果を論文投稿した。分析の結果、研修後の満足度や看護師の変化について、興味深く有意義な内容が抽出されたが、出版には至っていない。対象者数の少なさについての指摘は対応が難しい部分もあるが、査読結果をよく検討して、さらなる内容の洗練に努め、次年度中の成果の公表を目指したい。 医科歯科連携において看護師が協働する可能性のある職種として歯科衛生士に注目し、茨城県の歯科衛生士会の協力を得て、歯科衛生士による糖尿病の口腔管理の実態調査を行った。75名から回答があり、成果発表に向けて結果を分析中である。歯科衛生士が歯科医院で糖尿病患者をどのように把握しているか、またそれを促進する可能性のある関連要因についての示唆が得られることを期待している。この結果をふまえて全国的な実態調査に拡大するべきかについても検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による対面の研修の実施が予定より遅れている。 また、成果の論文発表に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年まで研究期間を延長し、看護師向け教育研修の最終段階を実施する。 また、これまでに得られた調査結果を論文化し、学術集会や学術雑誌上での公表に努める。
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Causes of Carryover |
主に成果発表時の論文掲載料として確保しておいた研究費について、今年度までに成果発表に至っていないために未使用となっている。投稿した論文の修正と、現在分析中の新たなデータをまとめ、学会発表や論文の形で成果発表できるよう努める。
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