2021 Fiscal Year Research-status Report
更年期女性のための新世代ストレスマネジメントプログラム開発・評価
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19K10976
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
今田 葉子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (00326167)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 更年期女性 / ヘルスプロモーション / ストレスマネジメント / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
更年期女性を対象にしたストレスマネジメントプログラムの開発のためのプロトコルを再考した。マインドフルネスおよびストレス低減効果の評価は、①更年期簡略指数(SMI)②Five Facet Mindfulness Questionnaire 日本語版、③GHQ-12、④唾液中コルチゾールと修正した。プレテストとして、測定値に影響を与えることが予想されるヒト唾液コルチゾールの日内変動を確認し、効果的な測定時期を確認した。(更年期にある女性を対象としたの唾液中コルチゾール基準値に関する文献は見当たらない)以下の条件のもとプレテストを行った。1)採取前に軽くうがいをし安静にする2)口内(歯周炎等)に異常がある場合は実施しない3)食後1時間以上での採取 自己唾液採取日程等:前=MBCT実施前日:起床30‐60分後(日内中最も高いとされる)、日中、夜間(低下する)後=MBCT実施1,4,5,7,20,35日目:起床後、日中、夜間 結果:前_起床時コルチゾール平均値(SD)=1.97(0.169)n=2、前_日中コルチゾール平均値(SD)=7.70(3.833)n=2、前_夜間コルチゾール平均値(SD)=0.74(0.071)n=2、後_起床時コルチゾール平均値(SD)=3.27(2.180)n=8、後_日中コルチゾール平均値(SD)=1.22(0.782)n=3、後_夜間コルチゾール平均値(SD)=0.45(0.233)n=7 考察:特に日中コルチゾールは、夜間に比べ不安定な傾向がみられた。行動等調査メモにより、当日のイベント、ストレスの負担が大きいと自覚している際のコルチゾール値は高い傾向にある。選考文献およびこれらのことより、測定は、1日2回(起床後30~60分後とMBCT実施後30分以降で就寝前)、経口避妊薬の使用、飲酒直後などの除外等、条件設定、確認をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
唾液コルチゾール値の日内変動および測定操作を確認するためプレテストした。新型コロナの影響により、昨年度は対面で行うことが望ましいMBCT8回のセッション(8週間継続)およびストレス評価を含むプレテスト実施のタイミングを計ることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
感染対策を講じながら、対象者へのテストを予定。 研究期間:7月~翌年2月末 対象:40~59歳女性。各研究対象者の研究期間は、同意取得からMBCT介入前調査、MBCT(8week)実施後、4週間の12週間までとする。 研究期間中の検査・観察・調査:唾液検査(コルチゾール値)、FFMQ(日本語版)、SMI、GHQ-12(日本語版)
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