2020 Fiscal Year Research-status Report
更年期女性における記憶と注意の変化およびその影響要因
Project/Area Number |
19K10992
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
増田 美恵子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70289916)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 更年期女性 / 認知機能 / 記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、わが国における更年期女性の認知機能、特に記憶および注意の変化とその影響要因を明らかにすることである。 記憶や注意については、主観と客観は必ずしも一致しないため、本研究では申請者の開発したテストバッテリーを活用して、多面的な記憶と注意の変化を客観的に検証する。また、記憶や注意は個人差が大きいため、本研究では横断研究ではなく縦断研究によってプロスペクティブに個人内の変化を明らかにする。この研究目的を達成するために、更年期女性に適するテストバッテリーを開発し、予備調査を経て本調査で解明する。 2020年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から2019年度に実施できなかった、更年期女性における記憶や注意の主観的な変化の検証ためのインタビュー調査(対面)をweb調査に変更して計画した。2019年度に開発した②更年期女性に最適なテストバッテリーについては、開発したテストバッテリーを用いて予備調査を行い、テストバッテリーをさらに改良した。 また、③テストバッテリーを用いた記憶及び注意の変化の解明および④記憶及び注意への影響要因の特定を行うために、対象者にとって負担の少ない調査手順および統計に耐えうるサンプル数を検討し、質問紙調査とホルモン調査の準備を行った。調査方法や調査手順については、新型コロナウイルス感染防止の観点から再検討した。今後、健康教育等に参加した女性のうち45歳~49歳の閉経前で同意が得られた女性を対象としてベースライン調査を行い、テストバッテリーを用いて記憶と注意を測定するとともに、影響要因を探るための本調査を開始できるように準備している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染予防の観点から、本調査の調査方法や調査手順を再検討したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
テストバッテリーを用いた記憶や注意のテストおよび影響要因を特定するための質問紙調査やホルモン調査は、対面での調査を計画していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、接触の少ない調査方法や調査手順を工夫する。これらの準備が整い次第、本調査を開始する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染防止のために、当初計画していた対面での調査から、接触の少ない調査方法や調査手順に変更することにした。その準備に時間を要し、本調査を開始できなかったことから、次年度使用額が生じた。今後は、本調査を開始して計画通りに使用する予定である。
|