2021 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム児の注視サポートプログラムを用いた療育の効果
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19K10997
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
森 瞳子 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (70508803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
古川 恵美 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (20636732)
永井 利三郎 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (50124748)
片山 泰一 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 注視サポートプログラム / 自閉症スペクトラム児 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021度は、「療育開始時のデータ収集」を目標に計画を進めた。療育開始時は10月であるが、療育担当者と打ち合わせの上、対象となる自閉症スペクトラム児(以下、ASD児)が療育施設や療育担当者に慣れる頃とcovid-19による感染の状況を鑑みて、1月にデータ収集できるように準備を進めた。 感染対策を十分行いながら、2022年1月4日から17日までの7日間に、ASD児とその養育者計25組に調査協力の同意が得られた。ASD児から視線調査のデータ、養育者からは社会性の特性を評価する質問紙を収集することができた。視線調査で使用した画像は、使用する器械(Gazefinder:NP-100)にすでに搭載されている画像と、すべての対象者の療育を担当する1名の療育担当者の顔の画像2種類で、25名の対象者に画像を視聴してもらった。25名のうち、2名が離席したため、データは取れず分析から除外した。 2回目の調査となる「療育終了時のデータ収集」は8月頃を予定しているため、2回目の調査に向けて準備を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021度は、covid-19による感染状況をみながら、ある程度の終息の見込みがついた時点で、「療育開始時のデータ」は収集できた。しかし、「療育終了時のデータ」はまだ収集できていない。調査協力施設と相談の上、2022年8月に実施できるよう準備を進めている。そのため、今年度の進捗状況は「やや遅れている」と報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はcovid-19による感染状況をみながら、「療育終了時のデータ」を収集していく。そのため、それまでの期間は、2021年度に収集した「療育開始時のデータ」のデータクリーニングやカルテからの情報収集をすすめ、「療育終了時のデータ」が収集出来たら即座にデータ分析ができるように準備をすすめる。 また『注視サポートプログラム』導入に関しては、covid-19による感染拡大のため1回目である「療育開始時のデータ収集」時期が予定より遅れたため、調査協力施設との打ち合わせの結果、対象児への導入は困難であると判断した。そのため、2022年度には「療育開始時のデータ収集」と「療育終了時のデータ収集」の分析と同時に、注視をサポートプログラムの導入方法や内容、導入するために必要なシステムを構築できるよう、調査施設と検討していく。
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Causes of Carryover |
今年度は、covid-19による感染拡大により緊急事態宣言が発令されたため、昨年同様、予算計上していた旅費や人件費、謝金などの執行が難しかった。次年度は、感染状況を鑑みながら施設との打ち合わせや調査のための旅費、人件費、謝金を執行する計画としている。
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