2019 Fiscal Year Research-status Report
Application development of alcohol education for Japanese college students
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19K11001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川井田 恭子 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (60736974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 尚 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80608935)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 大学生 / アルコール / 教育プログラム / アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、海外で有用性が検証されているBASICS(Brief Alcohol Screening and Intervention of College Students)を参考に、わが国の大学生を対象にした横断調査結果を反映させたアルコール教育アプリを開発し、これにより大学生がより安全な飲酒行動がとれるようになることである。 年度初めに、研究の方向性を検討するため共同研究者の吉本准教授およびアドバイザーの筑波大学森田准教授、久里浜医療センターの村瀬氏とミーティングを実施した。その際、1次予防を目的とするのか2次予防を目的とするのかなど、問題の絞り込みのためのアドバイスを得た。 また、北海道で開かれたアルコール・薬物依存関連学会にシンポジストとして参加。自らが実施した横断調査や介入研究の成果を踏まえ、今後の大学生のアルコール問題に対する取り組みについて提言を行ったり、情報共有を行った。 また、つくセミという「総合診療☆家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba」において、ビンジドリンキングを含めた大学生のアルコール問題について教育を実施した。 大学生を対象にした横断調査結果や介入研究の結果から、ビンジドリンキングのような問題飲酒行動が確立されてからの行動変容は難しいと推察され、1次予防を主眼にした教育プログラムが有用なのではないかと考えている。このような状況を踏まえつつ、大学生のためのアルコール教育用アプリに必要なコンテンツについて検討するため、海外の教育プログラムや、大学生だけでなく様々な年代を対象にした国内のアルコールに関する教育資料等をレビューを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
博士課程の最終学年で、博士論文のまとめに時間を要したり、研究員としての調査準備、報告書のまとめなど、本研究の遂行に集中できる時間が思うように確保できなかった。 また、共同研究者およびアドバイザーの先生方もそれぞれに多用であり、具体的な検討を進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、教育コンテンツを絞り込み、具体的にアプリ化を依頼する業者の選出など準備を進める。また、試作品を用いた効果検証に協力いただける施設を募り、複数の大学において実施できるように準備を進める。
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Causes of Carryover |
当初予定していたプロトタイプの教育プログラムの作成ができていないため、それに必要な予算を使用することができなかったため。 アプリ作成を業者に依頼する場合に、今回の余剰金を充てることで、より効果的で使いやすいなどの細かいオーダーが可能になると考えている。
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Research Products
(1 results)