2022 Fiscal Year Research-status Report
Self-management support for children with diabetes using flash glucose monitoring system.
Project/Area Number |
19K11005
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
薬師神 裕子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10335903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野本 美佳 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (90830901)
濱田 淳平 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80637900)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小児糖尿病 / 血糖管理 / セルフケア / CGM |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルスの感染拡大の継続により、本研究のデータ収集を行う予定であった小児糖尿病サマーキャンプが半日での開催となり、予定通り研究計画を進めることができなかった。代わりに、継続血糖モニタリングシステム(CGM)の活用に関する国外の研究成果について文献検討を行い、CGMの利用による効果と課題を明らかにした。文献索引誌CHINALデータベースを用い、「children」「 type 1 diabetes」「 Continuous Glucose Monitoring」が論文タイトルに含まれる文献を過去10年間分を(2012年-2022年)検索した。その結果、37文献が抽出され、そのうち子どもまたは親への療養行動への影響について書かれた29文献を分析した。 CGMの装着は糖尿病の生活に適応するために効果があり、親の糖尿病治療に対する満足度を向上させた。2歳から8歳の子どもを持つ家族では、親の糖尿病治療に伴う負担、糖尿病に関する不安の軽減、低血糖に対する恐怖感が軽減した。また、高血糖の心配の減少、親の睡眠の改善、低血糖や高血糖の症状を認識したり表現できない子どもに対する安全感の向上、両親と子どもの自由と自信が大きくなることや、遠隔モニタリング機能を使用できることが利点であると報告されていた。血糖コントロールについては、未就学児や血糖コントロール不良の7歳から21歳の子どもの12週間後のHbA1cが有意に減少したという報告もみられた。一方で、親のCGMに対する満足度は高いが、血糖コントロールの改善や低血糖回数の減少にはつながらなかったという多くの結果が得られた。その他の課題には、センサー挿入時の痛み、皮膚や接着剤の問題、CGMから得られる大量のデータ解釈の難しさ、CGM使用時の対処スキルを身につける必要性や、CGMを成人後に利用する際の助成金不足についての課題も明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度も新型コロナウイルスの感染拡大により、データー収集を行う予定であった小児糖尿病サマーキャンプの開催が、中止となり、予定通り研究計画を進めることができなかった。研究期間を1年間延長し、2023年度に開催予定である小児糖尿病サマーキャンプでデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に開催予定の3泊4日の糖尿病キャンプの期間にデータを収集を予定する。コロナ禍の3年間に新たに発症した小児1型糖尿病患者も対象に含め研究を実施する予定である。データ収集方法については、クラウドベースで利用できるリブレviewの活用や、スマホと連携して利用できるリブレLinkの使用なども検討する。また、リブレを活用した intermittently scanned CGM(isCGM) を利用している対象者だけでなく、real-time CGM (rtCGM)を利用している対象者との比較なども検討していきたい。
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Causes of Carryover |
2022年度も新型コロナウイルスの感染拡大により、データー収集を行う予定であった小児糖尿病サマーキャンプの開催が、半日での開催となり、予定通り研究計画を進めることができなかったため。
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Research Products
(2 results)